翻訳・英語・ことば
ひとつ前の記事に書いたように、「辞書」と「辞典」にはおもしろい違いがあるわけですが、さて、これをネットで調べたらどうなるかという話も書いておきます。 www.google.co.jp トップには、しばらく前から Google 検索に実装された「AI による概要」が出て…
今日はインフルエンザの予防接種に行ってきました。 引き続き、第1章「見かけも意味も不可解な言葉」(pp.11~52)から、日記のその5です。
今日から師走。映画を2本ハシゴしてきました。どちらも、1980年代の公開時に見て以来です。1本目は、恵比寿ガーデンシネマでこれ。 gamenokisoku4k.jp いたって良質なスラップスティックで、こういうリズムは大好きです。ただ、もっとヨーロッパ演劇の素養が…
昨日は、11月の遊び納めとして日帰りで箱根に行ってきました。 絶好の行楽日和で、箱根のメジャーなスポットはたいそう混んでいたそうな。でも、今回の目的地はそういう喧噪とは無縁の別天地、「天山湯治郷」。 とにかく「良質なお湯に入って癒やされる」こ…
この週末と週明け(11/24~25)は、日本翻訳者協会(JAT)のイベント「Project Nagoya 2024」と、自分がしゃべる Human Powered 勉強会に出かけていたので、日記が途切れてしまいました。 というわけで、その2も引き続き、 第1章「見かけも意味も不可解な言…
昨年の10から今年の2月まで、毎日新聞出版社の『校閲至極』をネタに全12回の記事を書きました。 baldhatter.hatenablog.com こういうネタ本がひとつあると、記事を続けていくのに便利です。先日また格好のネタを見つけました。 死ぬまで使わない日本語 (フォ…
昨日、某翻訳学校の授業でこんな質問を受けた。 software の訳語は「ソフトウェア」ではなく「ソフトウエア」と書かないといけないのでしょうか? 理由を訊くと、別の授業でそう指導されたのだという。 この話、実は初めてではない。以前も同じ質問があって…
ひとつ前の記事に書いたように、動詞 gaslight の語義が、ジャパンナレッジ版(JK)の『ビジネス技術実用英語大辞典』には載っていました。 vt.〈人〉に対してガスライティングを仕掛ける,〈人〉に対して(本人の記憶/知覚/認識/正気を疑うように仕向ける…
昨日の記事で、国産の辞書には載っていないと書きましたが、見落としと意外な発見がありました。 www.facebook.com Facebookへの通知投稿に対するレスで、同業者のおふたりが教えてくださいました*1。 ジーニアス英語大辞典 ビジネス技術実用英語大辞典(た…
ChatGPT に関するニュース記事で、 people being gaslit into thinking these systems are more accurate than they are (太字は引用者) という表現を見かけた。原形は gaslight だろうけど、国産の英和辞典と、Logophileに入れてある英英学習辞典では、ち…
翻訳祭プログラム紹介シリーズを始める直前に、LogoVistaに関する記事をふたつ書きました。 baldhatter.hatenablog.com baldhatter.hatenablog.com この2本目、新アプリについての記事で、こう書いていました。 今は辞書のグループ化機能が(まだ)ないため…
Dictionary.com という辞書サイトがあります。 しばらく前から存在は知っていましたが、出自がはっきりしなかったので(ちゃんと調べていなかったとも言う)これまで扱ってきませんでした。 www.dictionary.com これが、もしかしたらなかなか使えるやつかも…
翻訳祭プログラムの紹介に挟まってしまいますが、先ほど辞書を調べていた一例を記録しておきます。遭遇したのは、以下の文(一部変えています)。 Following the passage into law of the 2012 Health and Social Care Act, the NHS was forced to hire mana…
ひとつ前のエントリで、久しぶりにLogoVistaを話題にしました。 baldhatter.hatenablog.com こちらの記事にいただいたコメントで知りましたが、研究社『ライトハウス英和辞典 第7版・和英辞典 第5版』も9/2にリリースされました。同業者にぜひおすすめという…
ここ数年、新しいタイトルがリリースされず、リニューアルされた辞書ソフトウェアの機能も栃木県今市市(というかいま二、いま三くらい)と、パッとしていなかったLogoVistaですが、ここに来て一気に充実してきました。 www.logovista.co.jp 辞書ソフトの使…
7/27(土)の朝日カルチャーセンターでは、これまでとは違う角度から辞書の話をしました。そのなかで、「暮しの手帖事件」のことにも触れ、当日の中之島会場では、私が持っている(といっても、母親のものですが)現物もご覧いただきました。 「暮しの手帖事…
こちら、前回の告知から2か月近くたち、開催までいよいよ2~3週間前になったので、改めてご案内です。 baldhatter.hatenablog.com 大阪が7/27(土)、東京が翌週8/3(土)です。 それぞれの回でどんな話をする予定か、前回よりもう少し(ネタバレにならない…
先日の「翻訳フォーラム・シンポジウム」午前の部でお伝えしきれなかった点ふたつについて補足しておきます。ご参加くださった方には、事後に配布資料をお送りしてありますので、そちらもあわせてご覧ください。 ●ひとつは、「権威」の話(事後配布資料のPDF…
翻訳フォーラム主宰者のおひとりであり、『スティーブ・ジョブズ』や最近の『イーロン・マスク』など多くの訳書でもおなじみの井口耕二さん(翻訳フォーラムなどでのハンドル名は Buckeyeさん)の、今回は訳書ではなく、著書が刊行されました。 「スティーブ…
昨日の記事 baldhatter.hatenablog.com は、レーダーチャートをご紹介するところまでだったので、引き続き各ポータルについて評価の詳細と感想を書いておきます。 なお、念のため評価に使った数字を書いておきます。Excel のレーダーチャートの特性により、…
5月に告知したように、翻訳フォーラムのイベント2つ(6月末と7月中旬) ・シンポジウム2024~AI時代の翻訳 ・トーク「ここだけの話」&大オフ は、どちらも絶賛受付中です。 そして、シンポジウムのほうは、今年も ジャパンナレッジ入会に関する特典 がありま…
※ここのところ、ブログ記事がイベントの紹介ばかりになっていますが、まあそんなときもあります。笑ってお見過ごしください。 「翻訳フォーラム・シンポジウム2024」については先日ご案内しました。ただいま絶賛、参加お申し込み受付中です。事前アンケート…
「英米小説の翻訳」「文芸翻訳教室」などの講座を担当なさっている越前敏弥さんから声をかけていただき、朝日カルチャーセンターで2回にわたってお話をさせていただくことになりました。越前さんの note 記事にも紹介があります。 note.com 暑いさなかですが…
今年の翻訳フォーラム・シンポジウムについては、前回のエントリーで告知動画をご紹介したばかりですが、いよいよプログラムも決定し、申し込みサイトもオープンしました! 申し込みサイト(Peatix)はこちら。 繰り返しになりますが、日時は 6/30(日)10:0…
新年にご案内したとおり、今年も「翻訳フォーラム・シンポジウム」を開催します。 6/30(日)10:00~17:00 です。 その3週間後、7月21日(日)には「ミニトーク+大オフ」(リアルです!)も予定されていますが、まずはシンポジウム2024のほうの告知動画がで…
『新九郎、奔る!』の最新刊を読んでたら、見慣れない単語が出てきた。 新九郎、奔る! (16) (ビッグスピリッツコミックススペシャル) 作者:ゆうき まさみ 小学館 Amazon 度重なる寺社領返還の命に従わず、押妨〈おうぼう〉を繰り返す彼〈か〉の者に、余自ら…
前回、『意味変語彙力帳』をネタにして国語辞典を比較したら baldhatter.hatenablog.com 思いのほか愉しかったので、今度は昨年出版されて話題になった『オタク用語辞典 大限界』をネタにしてみました。 オタク用語辞典 大限界 作者:名古屋短期大学小出ゼミ(…
うれしいお知らせです! 大久保克彦さんが公開なさっていた自作のEPWINGデータ。しばらく前から公開が止まっていましたが、このたび、翻訳フォーラムがそのデータを譲り受け、あらためて公開いたしました。 大久保EPWING アーカイブ presented by 翻訳フォー…
ひとつ前の記事は、もちろん趣味で書いたのですが、実はこのニュースを見たとき、ある箇所で これかぁ! と、文字サイズ200%くらいの音量で叫んでしまいました。 kbc.co.jp このページに文字も載っているので引用します。 映画全盛時代、1日に1万人以上を…
togetterのこの記事が、FacebookにもTwitter(現、X)*1 にも流れてきたので、ネタにします。 togetter.com 元投稿は「まだGoogleも無い時代」だったそうで、今だったらどの国語辞典にも載ってるよね~、犬猫あわせた飼育数は1600万頭に近いっていうんだから…