# では、Linguee はどう?

ひとつ前の記事で、「英辞郎は辞書ではなくデータベースだ」という話をしました。

baldhatter.hatenablog.com

「データベース」ということは、たとえばLingueeなどの同類です―と書こうとして、とんでもないものを見つけたので、ついでにその話もしておきます。

www.linguee.jp

これ、Lingueeへのリンクなんですが……。

なんと、こちらさんは、英辞郎と違って堂々と「英和/和英辞書」と名乗ってらっしゃるのですね。驚き呆れました。

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# 英辞郎を紹介していない理由

フェロー・アカデミーで半定期的に公開されている、私の辞書セミナー。www.fellow-academy.com

録画配信形式なのでリアルタイムの質疑応答はありませんが、受講者特典として、1回の受講につき1回だけ講師つまり私に直接質問ができることになっています。たいていは、わりと具体的な質問をいただくのですが、今回は

「講座で英辞郎に触れていないのはなぜか」

という質問をいただきました。ごもっともな質問です^^; いい機会なので、記事にしておくことにしました。

答えは簡単、

「英辞郎は辞書ではない」

からです。

これは、別に私が英辞郎をdisっているとか、そういうことではありません。意外に思った方は、「英辞郎 on the WEB」のヘルプを見てみてください。

「英辞郎」について:ご利用ガイド:英辞郎 on the WEB

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# 述語から読む・訳す ― 陳腐なパターン訳に陥らないために

翻訳フォーラムが、7月24日(土)に『述語から読む・訳す』というテーマのワークショップ勉強会を開催することは、すでにお伝えしたとおりです。

passmarket.yahoo.co.jp

ただ、前回お伝えしたときは、これにどんな効果があるのかという具体的な話までしていなかったので、もう少し補足しておこうと思います。

  • どうしても英文の構造に引きずられてしまう
  • 少し翻訳を経験したが、訳がワンパターンになりがち
  • いつもメリハリのない訳文になってしまう
  • 敬体で訳すときの文末に悩む

こんな心当たりがある人は、『述語から読む・訳す』で大きなブレークスルーが得られるはずです。

 

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# 尻馬記事 -「選んで引きたいオンライン辞書」雑感:国語編

一度は投げ出した国語編ですが、せっかくなのでやっておこうと思い直しました。

ヒマだからなっ! いや、ヒマじゃないってば!

 

西練馬さんも書かれているとおり、国語辞典もオンライン版のラインアップは貧弱です。

オンラインで使える国語辞典というと、いちばん多いのは『デジタル大辞泉』(無料)です。コトバンクにもgoo辞書にも入っています。そのコトバンクは、『精選版 日本国語大辞典』まで入って話題になりました(無料)。『スーパー大辞林』は、昨年の春くらいにいっせいに引き上げられちゃったようですね。

ジャパンナレッジ(有料)には、『日本国語大辞典』のほか、『デジタル大辞泉』、『デジタル大辞泉プラス』があります。

…… と、こう並べてみると、世間一般的には「それだけあれば十分じゃん」というところなのかもしれません。でも、残念ながら、そういう認識自体、国語辞典というものの性質が一般には理解されていないことの証左と言えます。

辞書マニアと言わずとも、いやしくも言葉を扱う仕事をしていれば、これではぜんぜん足りないと納得できるはずです。私たち翻訳者にとってもまったく同様です。特に、小型の国語辞典が足りません

 

そうそう、ひとつだけ注意喚起を。

国語辞典 無料

というキーワードで検索すると、実は、あるサイトがヒットするかもしれません。『広辞苑』を筆頭に、大辞林、大辞泉、明鏡、新明国など錚々たる国語辞典がそろっているはずです。が、これは平然と著作権無視を続ける

悪質な違法サイト

です。よい子の皆さんは、間違っても使ってはいけません。

以下、目次で◆を付けたのは、個別の辞書名ではなく辞書ポータルという印。

[目次]

  • 現代国語例解辞典 第五版(現国例:DONGRI、有料)
  • 明鏡国語辞典 第三版(明鏡:DONGRI、有料)
  • 新明解国語辞典辞典 第八版(新明国:DONGRI、有料)
  • 使い方の分かる 類語例解辞典(類例解:無料)
  • デジタル大辞泉(無料)
  • ◆ジャパンナレッジ(有料)
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# 尻馬記事 -「選んで引きたいオンライン辞書」雑感:英和編

いよいよ最後、英和編です。もう残りHPもMPも少なくなってきたので、国語辞典まではとても手が回りません。

あ、よく見たら、西練馬さんご本人も、このあたりで「力尽きてきました」って書いてるw

以下、目次で◆を付けたのは、個別の辞書名ではなく辞書ポータルという印。

目次

  • コンパスローズ(DONGRI、有料)
  • ルミナス英和 第2版
  • ウィズダム(準有料)
  • プログレッシブ
  • ロングマン
  • ◆ジャパンナレッジ(有料)
  • ◆研究社オンライン・ディクショナリー(KOD)(有料)
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# 尻馬記事 -「選んで引きたいオンライン辞書」雑感:一般英英編

続いて、一般英英辞書です。

なお、西練馬さんがこのセクションで最後にあげているOxford English Dicionary(OED)については、私もここでは扱いません。旧ブログに記事を書きましたので、そちらをどうぞ。

禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # OEDのオンライン版~まさに格の違い~

目次

  • Oxford Lexico
  • Merriam Webster(MW)
  • Merriam Webster Unabridged(MWU)(有料)
  • American Heritage Dictionary of the English Language(AHD)
  • Collins Online Dictionary
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# 尻馬記事 -「選んで引きたいオンライン辞書」雑感:学習英英編

辞書マニアの西練馬さんが、

note.com

という素晴らしい記事を公開なさっています。

いつもながら、圧巻の分析と情報量。同業者の皆さんには、強く激しく、熱烈強烈に、断固絶対徹頭徹尾、一読をおすすめします

オンライン辞書については、私もこれまでに何度か書いたり話したりしてきました。たとえば、旧ブログには以下の2本などがあります。

# 無料の辞書サイトでどこまでいける?
# では、有料の辞書サイトだったらどこまでいける?

今回は、西練馬さんの記事を見て私が気づいた点、私見、おまけ、蛇足などを、思いつくままに書き並べてみました。あくまでもそういうラフな視点の記事なので、基本的な話は、西練馬さんのnote記事と、私の旧ブログ記事2本をお読みください。一部にはダブる内容があったりもします。

なお、他人様のすばらしい記事に便乗しただけなので「尻馬記事」です。ちなみにこの表現は、先日亡くなった画家・安野光雅の近著

私捨悟入

私捨悟入

Amazon

で使われていて、わりと気に入ったので使ってみました。

書きはじめたら長大な記事になってきたので、
・学習英英編
・一般英英編
・英和編
に分けることにしました。国語辞典については、西練馬さんの記事以上のことを書けるはずもないので、パスします^^;

[目次](すべて無料

  • Oxford Advanced Learner's Dictionary(OALD)
  • Longman Dictionary of Contemporary English(LDOCE) 
  • Collins COBUILD Advanced Learner's Dictionary(COBUILD)
  • Cambridge Advanced Learner's Dictionary(CALD)
  • Macmillan English Dictionary(MED)
  • Merriam Webster Learner's Dictionary

 

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