# アビリティ・インタービジネス・ソリューションズのスクール開講

私がフェロー・アカデミーで「IT・マーケティング」というコース(中級、上級)を担当していることはだいぶ知られていると思います。

実はそれ以外にも、広島に本社を置く翻訳会社、アビリティ・インタービジネス・ソリューションズで毎年開講しているスクールもあるので、ご紹介しておきたいと思います。

www.a-ibs.com

「翻訳者育成」というコース名のとおり、こちらはフェローのように分野に特化しているわけではなく、また産業翻訳の実務に即した内容になっているのが特長です。よくあるように課題文はもちろん扱うのですが、それと並行して

  • 日本語ライティングの注意点
  • 辞書の使い方
  • 調べもののコツ

といった実務的な点も学習していきます。また、私だけでなく、この会社のベテランコーディネーターによる授業とか、英語ネイティブの講師による授業もカリキュラムに組み込まれています。

ご興味のある方は、上のサイトにある問い合わせ先までご連絡ください。今年の開講は4月25日(木)です。

# 「通訳翻訳ジャーナル」2024年春号、雑感

久しぶりに、イカロス出版の「通訳翻訳ジャーナル」に記事を書きました。表紙でわかるとおり、辞書と調べものの特集です。

私の記事はpp.24~27。おすすめ辞書の一覧も、2024年1月時点の価格情報付きでどーんと載せていただきました。その価格情報も含めて、これから辞書環境をそろえるなら、という観点でまとめてあります。

ただし、しっかり読んでいただきたいのは「辞書環境を再考する」と題したセクションです。私自身も、辞書環境については考え方が少しずつ変わってきています。今の時点で私が考えていることを書いてみました。

ところで、同誌のpp.42~43には、読者アンケートの結果から、「翻訳者の愛用辞書」というランキングが載っているのですが、ここでちょっと気になることがありました。

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# 英語の月名をカタカナで書いてみる

ふと思いついた、しょーもない話です。

毎年、年末になるとビックカメラが1枚カレンダーを配ってるので、この数年はトイレにそれを貼ってる。毎月の月名のところには、「睦月、如月、弥生……」という陰暦時代の旧称と、英語の月名、そしてそのカタカナが書かれている。

ジャニュアリー
フェブラリー
マーチ
エイプリル
メイ
ジューン
ジュライ
オーガスト
セプテンバー
オクトーバー
ノーベンバー
ディセンバー

こうして並べてみると、日本語のなかでは定着していないカタカナのほうが多いのか……と改めて気づいた。

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#『校閲至極』日記、その12

昨日は、9日に行ったばかりの旧岩崎邸庭園を再訪しました。

旧岩崎邸庭園には、本館のほかに撞球室というのが建っていて、本館とその撞球室はなんと地下道でつながっています。地下道も撞球室内部もふだんは非公開なのですが、毎月15日に開かれるガイド付きツアーに参加すると見られるということが分かりました。これは行くしかない、とさっそく再訪した次第。

興味のある方は、公式サイトの案内をご覧ください。

www.tokyo-park.or.jp

このページにある【地下・撞球室ガイド】のセクションです。

さて、昨年から続けてきたこの「『校閲至極』日記」も、きりのいい12回の今回で最終回です。

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#『校閲至極』日記、その11

なんか、今日あたりからだいぶ暖かくなるみたいですね。先週の金曜日、東京国立博物館からそのまま足をのばして、旧岩崎邸庭園から湯島天神まで回ってみましたが、梅がだいぶ咲いてました。

【初稿で「足を伸ばして」と書いていた誤字をご報告いただきました。ありがとうございます】

「たかが記号? されど記号」(p.228~)より

今のパソコンは「ーー」は勝手に「――」に変換してくれますから、この間違いは減りました。

たぶんMicrosoft Wordの機能を指してるんだと思いますが、何のためらいもなくこう書けるところ、これがまさに世間一般の認識なんだなぁと改めて実感しました。そう、Wordのオートコレクト機能の話です。

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#『校閲至極』日記、その10

昨日(2/11)は、ほぼ40年ぶりの『ストップ・メイキング・センス』

gaga.ne.jp

と、ドリパスで上映が成立した『グリッドマンユニバース』を観られて、とてもいい日でした^^

「名前の間違いはメジャーな方へ」(p.196~)より

皆さんは名前を間違えられたことがありますか?

知っている方は知っていると思いますが、私の本名はラストネームがごくありふれた
高橋
で、ファーストネームも、これまたよくある「あきら」です。ただし、漢字は

と書くので、これはかなりレアのようです。私が知ってる範囲では、俳優・歌手の寺尾聰さん(歳をとると、やっぱりお父さんに似てきましたね)くらいで、しかもこちらは旧字体の

です。これ以外には、今まで直接は誰ひとりお目にかかったことがありません(検索すると、それなりにいるみたいなのですが)。

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#『校閲至極』日記、その9

ちょっと別の記事が続きましたが、そろそろこちらも再開しましょう。全253ページのうち前回が189ページからだったので、もうすぐ終わりです。

「虎○門、霞○関、丸の内の○は?」(p.192~)より

中でも超高層ビルの代名詞として知られる「霞が関ビル」は1968年に完成しました。たたずまいも大変美しいのですが、私にとっては格別な思い入れかある名称です。
 この仕事を始めた1980年代前半、ビールの年間消費量などを表す時、体積の比較単位として「霞が関ビル○杯分」という表現がよく使われていました。

まず、最初のツッコミ。霞が関ビルって、今でも超高層ビルの代名詞に使われます? そういうコンテキストで使われているのは、最近あんまり聞かない気がしますが……

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