# 翻訳祭ウィークが終了

昨年まで9年続けて翻訳祭の実行委員を務めましたが(うち1回は委員長を拝命)、今年は実行委員から外れました。

となれば、一般参加者として気楽に参加できるものと喜んでいたのですが、なんだかんだで今年も結局、濃ゆくコミットすることになりました。

11/3(月)は、なかなかおもしろいメンツが集まった「前々夜祭」(こちらは完全にプライベート)。

そのまま横浜泊が始まり、11/4(火)はJTF準公式の「前夜祭」。

そして11/5(水)当日は「ミニコンテスト」に登壇。

記録しておきたいことはいろいろありますが、ひとつだけ、急ぎ書きとめておきます。

ある参加者――以前からよく存じ上げている方――が、「知っている顔が少なくなった」とおっしゃってました。確かにそうかもしれません。以前は常連だったあの人もこの人も、今年はいらっしゃらない。

でも、その一方で、新しい人、若い人、多方面の分野の人などがかなり入っていたように思います。前夜祭では、全参加者の何割に当たるかわかりませんが、若い方が何人も来てくださいました。意図したとおりの結果になり、まず成功したと言っていいと思います。

当日も、名刺交換会などで、初めて翻訳祭に参加したという人とたくさんご挨拶できました。

常連さんは、毎年変わり映えしないからだんだん来なくなるのかもしれません。その分、次々と新しい人が興味を示して翻訳祭に参加しくれて、やがては翻訳業界の中心としてがんばってくださるのであれば、今年の翻訳祭は、特にそういう方向には有効に機能したのではないか。そんな風に感じました。

# 前夜祭のお申し込みは10/20まで - 下見もしてきました

今年のJTF翻訳祭、前夜祭があることはすでにお伝えしました。前日の

11/4(火)

です。

baldhatter.hatenablog.com

こちら、申込期日を設けていませんでしたが、そろそろ定員に近づいてきたため、

10/20(月)23:59

までとさせていただきます。

  • 横浜散策
  • ミニ勉強会
  • 懇親会

という3部構成ですが、参加はどこからでも自由。ぜひ翻訳祭前日から盛り上がりましょう。

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# 芸は身をたすく - 作業の効率化

1か月ほど続いたプロジェクトが一段落。

XTM(いわゆる翻訳支援ツールひとつ)上で、DITAファイル(PDFなどのもとになるXMLファイル)を扱う案件だったので、最初っからいろいろと作業上の制約がありました。ローカライズ部門勤務時代から培ってきた「小手先」のワザがあちこちで役立ったので、記録としてまとめておきます。

基本的には、FileVisor(生産公開終了)と、秀丸エディタ上のgrepやマクロを使っています。

  • 1. 前提 - 扱うファイル
  • 2. 前提 - XTMの仕様
  • 3. 翻訳の準備
  • 4. 翻訳
  • 5. 最終チェックの準備
  • 6. 最終チェック
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# 旺文社の辞典アプリ

昨年の秋に出た『オーレックス英和辞典 第3版』は、「来春、アプリに対応」と予告されており、つまり今年の春には旺文社の辞典アプリに対応していたはずでした。でも、今年7月には物書堂版が出たこともあって、手元のアプリに追加するのをすっかり忘れていました。

アプリに対応している辞書のラインアップは今のところこんな感じ。

アプリ自体はiOS/iPadAndroidに対応しています。これはいいですね(ただし、Android版については未確認)。

書籍版を買うと、奥付の近くにシリアルコードが印字されていて、アプリでそれを入力するという認証方式です。

これ、1台の端末でしか使わないなら単純なのですが、複数(3台まで可)の端末に登録するときの説明がちょっとわかりにくかったので、記録しておきます。旺文社アプリを使ってみようと思う方は、参考にどうぞ。

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# 緊急記事―うますぎる求人広告に注意!

今回の記事は、なかばフリーランスの個人翻訳者として、なかば日本翻訳連盟(JTF)理事として書いています。直接の対象はJTF個人会員の皆さんですが、一般的な注意としてもお読みください。

  • ●まず要注意!
  • ●"求人"メールの内容
    • ●JTFのサイトと求人システムについて
    • ●これまでの経緯
    • ●フリーランスとしての心構え

●まず要注意!

9月26日から27日にかけての深夜あたりに、

日本翻訳連盟Webサイト経由でお問い合わせがありました

という件名のメールが(またしても)届いていないでしょうか?

求人メールではあるものの、

かなり不審
詐欺の意図がほぼ確定

なので、決して応答しないでください。

(私に届いただけでも)6月、7月に続いて3度目です。そして、今回は過去2回と違う社名を名乗っていながら求人内容がほぼ共通しています。よって、故意の不正であることはかなり濃厚になってきました。

注意喚起としてはこれで終わりなのですが、どんな内容か気になる方、なぜこんなメールが届いてしまうのかと訝っている方は、続きもぜひどうぞ。

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# Webster's Collegiateの12版が出る!

日本ではもちろん、英語圏でも紙の辞書が新しく出ることはそうそうない時代になりました。

が、なんとアメリカでは Webster's Collegiate の新版が出るようです。

www.merriam-webster.com

前回の11版が2003年なので、実に22年ぶり。

Amazon.co.jpでは(まだ)取り扱いがないようなので、Amazon.comで見てみましたが、本体が約33ドル、配送に12ドルかかります。円安のこの時代だと、けっこう高くつきますね~。

そのうち電子版も出てきそうだすし、そもそも今のMerriam-Webster辞書のサイトが、内容は Collegiate 相当のはずなので、実用的にはそれでも間に合います。でもでもでも、

Thumb Index が付いた紙の辞書

なんて、これはもうほしいに決まってるじゃないですか!

 

# 『パンチラインの言語学』ほか - 川添愛さん読書案内

川添愛さんの最新刊。今回もあちこちで大笑いしながら付箋も貼りまくった。

いつもながら、「ことばを分析的に考える」ということがとても平明に説明されている。しかも、笑いのツボもふんだんに仕掛けてある。

帯の裏には

エンタメ8割、言語学2割

と書いてあって、このくらいの絶妙な割合の語りがそろそろ名人芸の域に入ってきた。

このブログで本を紹介するときの常として、おもしろかったところをいくつか引用しようと思ったのだが、付箋を貼った箇所を改めて見直すと、どこを引用してもネタバレになってしまう。それはもったいないので、同業者にはぜひ読んでほしいのだが、ひとつだけ書いておくと、

終助詞「よ」と「ね」の使い方

に悩むことが多い人には特におすすめしたい。

 

ということで、ついでなので川添愛さんの既刊本の読書案内もまとめてみた(過去記事へのリンクもあり)。

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