辞典・事典
ひとつ前の記事に書いたように、「辞書」と「辞典」にはおもしろい違いがあるわけですが、さて、これをネットで調べたらどうなるかという話も書いておきます。 www.google.co.jp トップには、しばらく前から Google 検索に実装された「AI による概要」が出て…
次の日曜日に開催される「辞書の揃え方・使い方 超基本編」、お申し込みは本日までです! 詳細は以下の記事にあるリンクからどうぞ。 baldhatter.hatenablog.com また、どんな話になるのかもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 baldhatte…
オンライン辞書サービス「DONGRI」は、辞書タイトルごとに1年間または3年間のサブスクリプション形式です。長い目で見ると割高になりますが、便利なので愛用しています。 www.east-education.jp ライセンスの失効が近くなるとメールで知らせてくれるので、ま…
翻訳祭のオンデマンド配信は絶賛継続中です(明日11/12からは、金沢会場で開催したプログラムの配信も始まります)が、そろそろ、それ以外の話もしていかないと……ということで、まずはこちらから。 10/13の記事でもお伝えしましたが、約1か月後の12/8(日)…
ひとつ前の記事に書いたように、動詞 gaslight の語義が、ジャパンナレッジ版(JK)の『ビジネス技術実用英語大辞典』には載っていました。 vt.〈人〉に対してガスライティングを仕掛ける,〈人〉に対して(本人の記憶/知覚/認識/正気を疑うように仕向ける…
昨日の記事で、国産の辞書には載っていないと書きましたが、見落としと意外な発見がありました。 www.facebook.com Facebookへの通知投稿に対するレスで、同業者のおふたりが教えてくださいました*1。 ジーニアス英語大辞典 ビジネス技術実用英語大辞典(た…
ChatGPT に関するニュース記事で、 people being gaslit into thinking these systems are more accurate than they are (太字は引用者) という表現を見かけた。原形は gaslight だろうけど、国産の英和辞典と、Logophileに入れてある英英学習辞典では、ち…
翻訳祭プログラム紹介シリーズを始める直前に、LogoVistaに関する記事をふたつ書きました。 baldhatter.hatenablog.com baldhatter.hatenablog.com この2本目、新アプリについての記事で、こう書いていました。 今は辞書のグループ化機能が(まだ)ないため…
Dictionary.com という辞書サイトがあります。 しばらく前から存在は知っていましたが、出自がはっきりしなかったので(ちゃんと調べていなかったとも言う)これまで扱ってきませんでした。 www.dictionary.com これが、もしかしたらなかなか使えるやつかも…
翻訳祭プログラムの紹介に挟まってしまいますが、先ほど辞書を調べていた一例を記録しておきます。遭遇したのは、以下の文(一部変えています)。 Following the passage into law of the 2012 Health and Social Care Act, the NHS was forced to hire mana…
ひとつ前のエントリで、久しぶりにLogoVistaを話題にしました。 baldhatter.hatenablog.com こちらの記事にいただいたコメントで知りましたが、研究社『ライトハウス英和辞典 第7版・和英辞典 第5版』も9/2にリリースされました。同業者にぜひおすすめという…
ここ数年、新しいタイトルがリリースされず、リニューアルされた辞書ソフトウェアの機能も栃木県今市市(というかいま二、いま三くらい)と、パッとしていなかったLogoVistaですが、ここに来て一気に充実してきました。 www.logovista.co.jp 辞書ソフトの使…
7/27(土)の朝日カルチャーセンターでは、これまでとは違う角度から辞書の話をしました。そのなかで、「暮しの手帖事件」のことにも触れ、当日の中之島会場では、私が持っている(といっても、母親のものですが)現物もご覧いただきました。 「暮しの手帖事…
昨日の記事 baldhatter.hatenablog.com は、レーダーチャートをご紹介するところまでだったので、引き続き各ポータルについて評価の詳細と感想を書いておきます。 なお、念のため評価に使った数字を書いておきます。Excel のレーダーチャートの特性により、…
5月に告知したように、翻訳フォーラムのイベント2つ(6月末と7月中旬) ・シンポジウム2024~AI時代の翻訳 ・トーク「ここだけの話」&大オフ は、どちらも絶賛受付中です。 そして、シンポジウムのほうは、今年も ジャパンナレッジ入会に関する特典 がありま…
「ぺんさん」というTwitter名の同業者がいらっしゃいます。 【翻訳者が最初に揃えたい辞書】を厳選しました。物書堂やジャパンナレッジなどの媒体についても解説しています。翻訳業界の辞書の権威・高橋聡さんによるアドバイスも必見です!高橋さん、ご協力…
前回、『意味変語彙力帳』をネタにして国語辞典を比較したら baldhatter.hatenablog.com 思いのほか愉しかったので、今度は昨年出版されて話題になった『オタク用語辞典 大限界』をネタにしてみました。 オタク用語辞典 大限界 作者:名古屋短期大学小出ゼミ(…
ひとつ前の記事でご報告したように、大久保克彦さん作のEPWINGデータを、翻訳フォーラムが公開しています。 www.fhonyaku.jp そちらでもいろいろ書きましたが、今回あらためて公開できたEPWINGデータについて、少しだけ詳しく解説しておきます。お読みになっ…
うれしいお知らせです! 大久保克彦さんが公開なさっていた自作のEPWINGデータ。しばらく前から公開が止まっていましたが、このたび、翻訳フォーラムがそのデータを譲り受け、あらためて公開いたしました。 大久保EPWING アーカイブ presented by 翻訳フォー…
togetterのこの記事が、FacebookにもTwitter(現、X)*1 にも流れてきたので、ネタにします。 togetter.com 元投稿は「まだGoogleも無い時代」だったそうで、今だったらどの国語辞典にも載ってるよね~、犬猫あわせた飼育数は1600万頭に近いっていうんだから…
Oxford English Dictionary(OED)のニュースレターによると、この3月には1,000以上の新語が追加されたとのことです。 Update - March 2024 また、そのうち日本語から追加された単語については別途の記事があります。 Words from the land of the rising sun…
すこし前に書店で見つけて、こんな本を買っていました。 意味変語彙力帳 総合法令出版 Amazon 結論からいうと少し期待外れだったのですが、せっかくなので、この本をネタにして手元の国語辞典を比較して遊んでみました。 ●発端 ●調査方法 ●あらためて分かっ…
IT系の文脈、特にセキュリティ関連の内容に慣れている人なら、今さら何ということのないこの単語ですが、見慣れない人にとってはなかなか厄介なようです。 Along with the tremendous progress in Internet technology in the last few decades, the sophist…
久しぶりに、イカロス出版の「通訳翻訳ジャーナル」に記事を書きました。表紙でわかるとおり、辞書と調べものの特集です。 通訳翻訳ジャーナル2024SPRING イカロス出版 Amazon 私の記事はpp.24~27。おすすめ辞書の一覧も、2024年1月時点の価格情報付きでど…
英語学習者(主として高校生、大学生)向けでありながら翻訳者にも役に立つ英語辞典指南書は何冊かありますが、英英辞典についての良書を読んだので、ご紹介します。 英英辞典の底力 -- TOEIC®・英検®対策のニュースタンダード (「底力」シリーズ 15) 作者:…
「向上する」 という日本語は自動詞のみで他動詞はない。だから「英語力が向上する」とは言うが「英語力を向上する」とは言わない ―― ずっとそう思ってきたし、見かければ修正してきた(QA/レビューでも、授業などでも)。 実際に目にする機会はそうないのだ…
1か月以上ぶりの新記事です。一昨日でようやく大きな山をひとつ超えました。 Macmillanの無料辞書サイトが、いつの間にかサービスを終了しています。現在は、以前のURLでアクセスしようとすると、Macmillan Educationのサイトにリダイレクトされて、こんなメ…
しまった……。5月は1回しか記事を書かなかった。 ということで、6月になってしまいましたが、気を取り直してEBWin4の機能と、「うんのさん」こと『ビジネス技術実用英語大辞典』の話をします。 今週、フェロー・アカデミーの上級クラスも授業が始まりました(…
おかげさまで、3/24に出た『翻訳者のための超時短パソコンスキル大全』は、まずまず同業者の間で好評のようです。 1秒でも長く「頭」を使いたい 翻訳者のための超時短パソコンスキル大全 作者:高橋 聡 KADOKAWA Amazon 発売直後は、カテゴリー「翻訳」「通…
去年の8月、Oxfordのオンライン辞書が有料化したことをご案内しました。 baldhatter.hatenablog.com このときも書きましたが、結局、従来のODE(Oxford Dictionary of English。OEDとは違うので念のため)に相当する無料辞書はなくなったようです。 この顛末…