こちら、前回の告知から2か月近くたち、開催までいよいよ2~3週間前になったので、改めてご案内です。
大阪が7/27(土)、東京が翌週8/3(土)です。
それぞれの回でどんな話をする予定か、前回よりもう少し(ネタバレにならない範囲で)踏み込んで紹介しておきます。
■「辞書を引く、読む……、その前に」7/27(土)大阪(中之島)
前回はここまで書きました。
辞書についての最新情報もお届けしますが、それ以上に、「私たち翻訳者はなんのために辞書を引くんだろう」ということをあらためて考える機会を作りたいと思っています。
基本テーマはこの方向です。
「翻訳者はなんのために、なぜ辞書を引くのか」――ちょっと "主語が大きく" なりすぎたでしょうか。もしかしたら「翻訳者」ではなく「私は」という話かもしれません。あるいは、「どんな動機で辞書を引いてほしいと考えているか」という個人的な願望の話という気もします。でもまあ、それをお伝えすることが決して無意味ではないという感触はいつもいただいているので、これでいいのだ、という雨森雅司の声でごまかすことにします。
そして、せっかく越前さんが呼んでくださったイベントなので、越前さんのご著書
『この英語、訳せない!』
『「英語が読める」の9割は誤読』
で取り上げられているネタについても、辞書を武器に挑んでみようかと考えています。
そこまで含めて、ざっくりですが以下のようなアジェンダを構想しています。
- なんのために辞書を引くのか
- なんで辞書を何冊も引くのか~辞書の「権威」 とは
- 辞書からどんな情報を読み取るのか
- OEDに見る辞書の奥深さ
- 越前さんの著書から考える辞書引きの実際
いつも以上にディープな話にするつもりです。リアルでお会いできる方は、そのまま飲み会までぜひ!
■「AIは翻訳者の敵か、味方か、それとも…」8/3(土)東京(新宿)
前回の記事では、こう書きました。
AI については、これ以前にも何度か話をする予定ですが(翻訳フォーラム・シンポジウムも含めて)、こちらでは「だから翻訳は面白い」というテーマに軟着陸できるような話をできればと思っています。
今年は、4月にイカロス主催の座談会、6月初旬に出版学会、6月末に翻訳フォーラム・シンポジウムと、3回も生成AI(を含むAI)や機械翻訳について話をする機会がありました。それを経て、私自身の考えもおおよそ固まってきたので、8月3日はいわばそこまでの総まとめ的な内容でお話しします(持ち時間も今まででいちばん長いし)。
こちらも、アジェンダはざっくりこんな感じです。
- 生成AI のしくみ~情報の「権威」 とは
- こんなことに使える/使えない生成AI
- 翻訳者のしくみと責任
- だから翻訳はしんどい
- だから翻訳はおもしろい
こちらも、リアルでお会いできる方は、そのまま飲み会までぜひ!
というわけで、皆さんのご参加をお待ちしております。
……と、その前に、来週7/21(日)は翻訳フォーラムのトークショー+大オフです。お申し込みは間もなく締め切りです(17日)ので、お急ぎください!