2022-01-01から1年間の記事一覧

# KADOKAWA主催のセミナーに出ます

暮れも押しつまったこんな時期ですが、新年早々のイベントの告知です。来年1月27日(金)に、こんなセミナーを開催します。 passmarket.yahoo.co.jp いつものホームグラウンドであるJTF(日本翻訳者協会)でも翻訳フォーラムでもなく、なぜかKADOKAWAさんの…

# 引き比べ(12/18)についての訂正

ご案内していた翻訳フォーラムのイベント「比べて極める辞書の世界」が終わりました。個人的には、見坊さん・稲川さんとのフリートークをとても楽しませていただきました。 ご参加の皆さんにもご満足いただけたようであれば幸いです(アンケート結果待ち中)…

# 辞書の引き比べで見えてくること

いよいよ、来週に迫ってきました。「比べて極める辞書の世界」。 すでにかなりの数のお申し込みがあり、本人も鋭意、資料作成中です。 ところで、辞書を比べるという話なら、国語辞典に限られますが、こちらの本も楽しく読めて、たいへん参考になります。 比…

# 辞書を引き比べるってどういうこと?

1つ前の記事で紹介したイベント 比べて極める辞書の世界 (翻訳フォーラム・おうちでレッスンプラス第1弾) までちょうど1か月となりました。おかげさまで多くの方にお申し込みいただいておりますが、この辺で、 辞書を引き比べる って、そもそも何が楽しいの…

# 12/18、翻訳フォーラムで辞書トーク

翻訳フォーラムが主催する次のイベントが決まりました。 題して、「比べて極める辞書の世界」。 辞書部屋チャンネルの見坊行徳さんと稲川智樹さんという素晴らしいゲストもお招きして、4時間たっぷり、ディープな辞書の話をします。 プログラムは以下のとお…

# 物書堂アプリに「全文検索」がない話

あちこちで物書堂の辞書アプリをおすすめしている私、ひとつお詫びしなければいけないことがあります。それは、 物書堂アプリには全文検索の機能がない という事実をちゃんとお伝えしていなかったことです。 もっと早く気づくべきでしたが、以下のような経緯…

# 31回翻訳祭、無事修了

9/30「翻訳の日」に開催した基調講演を皮切りに、10/4~18の2週間にわたってオンラインでお送りした今年のJTF翻訳祭も、ひとまず無事に終了しました。ご登壇くださった皆さん、ご視聴いただいた皆さん、多方面にわたりご協力をたまわり、ありがとうございま…

#『使える! 用字用語辞典』の物書堂版が出た!

2年ほど前、旧ブログでこちらを紹介しました。 マスコミ用語担当者がつくった 使える! 用字用語辞典 作者:安正, 前田,健一, 関根,昌, 時田,肇, 小林,順子, 豊田 三省堂 Amazon 参考記事:禿頭帽子屋の独語妄言 side A: #『マスコミ用語担当者がつくった 使え…

# セイコーインスツル、サービス完全終了

セイコーインスツル(SII)さんのサイトで告知が出たようなので(関山先生の投稿で知りました)、こちらでも紹介しておきます。 電子辞書修理および部品販売(充電池など)終了のお知らせ電子辞書製品の修理は一部機種のみ継続をしておりましたが修理部材の…

# Wiktionary について

ふとしたきっかけで旧ブログと新ブログを改めて検索してみたのですが、なんと、Wiktionary についてちゃんとした記事がなかったことに、今さらながら気づきました。 en.wiktionary.org EPWINGデータなどを紹介するとき、何度か言及はしていたのですが……。と…

# 『AI翻訳革命』をめぐる対談

隅田英一郎さん(国立研究開発法人情報通信研究機構フェロー、AAMT会長)からご恵贈いただいたこちらのご著書、着いた日に読み終わったものの、まだ感想をブログ記事としてまとめることはできずにいます。 AI翻訳革命 ―あなたの仕事に英語学習はもういらない…

# Oxford オンライン辞書の有料化について

告知期間はあまり長くなかった気がするのですが、Oxford Lexico サイトに、ちょっと前からこんな予告が出ていました。 LEXICOというのは、OxfordLanguagesのサイト(https://languages.oup.com/)から無料で使えたOxford系の一般英英サイトでした。電子辞書…

# 世間ずれ、または変わりゆく日本語

世間ずれ という言葉が思わぬ意味で使われる現場に実際に遭遇した。発言者は、わが長男。先日たまたま帰ってきて雑談しているとき、「世間の常識とずれている」という意味で口にしたのだった。

# JTF翻訳祭、今年もオンライン開催

告知がだいぶ遅くなりましたが、申し込みは始まったばかりなので、まあいいでしょう。 日本翻訳連盟(JTF)が開催するイベント「翻訳祭」は、今年も全面オンラインで開催されます。 www.31stjtffestival2022.com 開催期間は10/4(火)~10/18(火)、 アーカ…

# LogoVistaのインターフェース移行について

しばらく前に、LogoVista辞典ブラウザー(閲覧ソフトのこと)がリニューアルしました。 ※画像をクリックすると新しいインターフェースの解説ページに飛びます。 ただし、このインターフェースはまだまだ開発途上で(詳しくは後述)、そのことはLogoVistaさん…

# 日本翻訳連盟、個人的な回顧

※今回もあらかじめお断り。いろいろと個人名が出てきます。ご本人たちには無断ですが、なにとぞご了承ください。 ひとつ前の記事で、日本翻訳連盟(JTF)理事の入れ替わりについて書きました。JTFの「これから」の話です。 ついでといってはなんですが、日本…

# 日本翻訳連盟、個人理事の新たな顔ぶれ

※あらかじめお断り。今回は、いろいろと個人名が出てきます。ご本人たちには無断ですが、なにとぞご了承ください。 昨日、日本翻訳連盟(JTF)の総会が開かれました。 www.jtf.jp 今年は任期2年の理事改選に当たる年でもあり、特に個人理事の顔ぶれが大きく…

# 有料オンライン辞書あれこれ雑感

今どきの言い方だと「サブスク辞書」になるのかな。年間などの単位で契約するオンライン辞書サービスのいろいろについて、今回は詳しい紹介ではなく、ただのメモ程度に雑感を書いてみました。 Oxford English Dictionarywww.oed.com いわゆるOEDのオンライン…

# みだりに収録す

子どもの頃「みだりに」という言葉を初めて耳にしたとき、「右や左に」を縮めた言葉だと思ったのは、私だけではないと思う。それはともかく―― 今野真二先生の『振仮名の歴史』を読んでいたら、この「みだりに」がおもしろい文脈で出てきた。 振仮名の歴史 (…

# タイムライン上の「左/右」と「前方/後方」

同業者が、 Facebookで「セキュリティを左にシフト」という言い方を話題にしていました。英語では shift left security、shift left DevOps などのように使われています。 「左にシフト」というと、IT のコンテキストでまっ先に思いつくのはビットの操作です…

# "インフォ" のないインフォグラフィック

SDL Trados Studio 2022がリリースされるようです。 www.trados.com 現行バージョンが2021なので、「えっ、もう?」という気分ですが、これまでの製品名の変遷をあらためて確かめたら、 SDL Trados Studio 2009 → 2011 → 2014 → 2015 → 2017 → 2019 → 2021 …

# 三省堂本店 - 二度目の建て替え

いったん、しおりを挟みます。 ということで、三省堂書店の本店が建て替え工事に入る。今日、閉店ぎりぎりの姿を見にいってきた。 中高生の頃(1970年代)には、ここに建っていた旧本店によく通った。特設サイトの写真にもある、三階建ての建物だった。 jinb…

# 翻訳フォーラム・シンポジウム、受付始まりました!

開催については、ほぼ1か月前にご案内していましたが、 baldhatter.hatenablog.com 申し込みサイトができあがりました。 「翻訳フォーラム・シンポジウム2022~『翻訳者の頭ん中』ふたたび~」 正式なプログラムも決定しました。上記の申し込みサイトにも書…

# 物書堂の辞書について少し詳しく

昨日の記事で、物書堂さんの「新学期・新生活応援セール」をご紹介しました。 これまでも、各種セミナーで物書堂の辞書は取り上げてきましたが、考えてみたら、具体的にどうやって使うのか、どんなところがいいのか、まとめて説明したことはありませんでした…

# 物書堂さん、春のセール実施中

もうすでに始まっていますが、今年も物書堂さんが春のセールを実施しています。 www.monokakido.jp 『ランダムハウス英和大辞典 第2版』が 3,920円『ウィズダム英和・和英辞典(第4版/第3版』が 2,080円 などなど、かなりお手頃な価格になっているので、こ…

# 速報―翻訳フォーラム・シンポジウム2022開催決定!

今年も、翻訳フォーラム恒例の「シンポジウム」開催が決まりました。オンライン開催としては、昨年に続き二度目となります。 6月26日(日) です。時間帯は確定していませんが(たぶん午前中から夕方まで)、まずはこちらの日程をお伝えします。そして、タイ…

# MW Learner's が Britannica に

フェロー・アカデミーで定期的に配信している辞書セミナーには、「おひとり1回だけ講師に質問できる」という受講者特典があったりします。 今回、そんな質問をいただいて私も初めて知ったのですが、Merriam-Webster の学習版である Merriam-Webster Learner'…

# 人名の発音なら、書籍もまだまだ使える!

人名の発音=カタカナ表記 については、書籍の辞書もまだまだ活躍するとあらためて実感しています。 一般的ではない人名とか、詳しくない言語圏の人名の発音、というかカタカナ表記については、よく質問もいただくのですが、私自身100%確実といえる方法はもち…

# WordNet、もうひとつ事例を

前エントリでおおむねの見方は説明しましたが、もう少しWordNetの威力が分かる事例を挙げてみます。 お題は、マーケティング系のお悩み単語ナンバーワン、insight です。 語義が 4 つもあります。おそらく、どの辞書より細かい(OEDを除く)。

# WordNet の見方、使い方

「翻訳フォーラム辞書デー」のフォロー記事、続いては WordNet に関する補足です。だいたいのことは旧ブログのこちらの記事に書いてありますが、整理と情報更新の意味で、新たな記事を書くことにします。 ●WordNetの本家はこちら。WordNet | A Lexical Datab…