# 翻訳フォーラム・シンポジウム2024、プログラムも決定!

今年の翻訳フォーラム・シンポジウムについては、前回のエントリーで告知動画をご紹介したばかりですが、いよいよプログラムも決定し、申し込みサイトもオープンしました!

申し込みサイト(Peatix)はこちら

繰り返しになりますが、日時は

6/30(日)10:00~17:00

です。

 

生成AI は、もはや翻訳業界どころではなく現代社会をまるまる、根こそぎ、どこまでも変えようとしています。たぶんこれからは、そういう大きい枠で考えなければならないはずですが、そうは言っても、私たちが考えるべきなのはやはり翻訳のこと。毎年いろいろな切り口で翻訳について語ってきた翻訳フォーラムとしても、この問題に向き合わないわけにはいきません。ということで、今年のテーマは「AI時代の翻訳」です。

いつものように、

  • 第1部:今年のテーマに沿った議論
  • 第2部:ゲストコーナー
  • 第3部:メンバーの個別発表
  • 第4部:ディスカッションとQ&A

という内容で、10:00~17:00という非常識に長い時間でお届けします(もちろん、後日アーカイブ配信もあるのでご心配なく*1)。

以下、プログラムの詳細です(予定。各部の中で順番が入れ替わる可能性があります)。

<第1部 AI時代の翻訳>
 「『AI時代の翻訳』概論」(高橋聡)
 「AIのしくみ、翻訳のしくみ」(高橋聡)
 「人間は何をしているのか」(高橋さきの)
 「わたしのAIの使い方」(深井裕美子)
 「めざすは陸地か北極星か」(井口耕二)
<第2部 ゲストコーナー>
 「翻訳フォーラム草創期を支えた人々」(高橋さきの)
 「私たちの自主練」(勝田さよさんと高橋彩さん)
 「英語校閲ってなに? ~入口の入口~」(見坊行徳さん)
 「英会話 まずは文法、まずは辞書」(武田三輪さん・深井裕美子)
<第3部 各自発表>
 「翻訳添削の舞台裏」(高橋聡)
 「訳語のアイデア解題」(井口耕二)
 「『自動運転』の幅を広げる」(高橋さきの)
<第4部 ディスカッション&QA>
  (高橋(さ)、井口、高橋(聡)、深井)

 

今回のメインテーマ「AI時代の翻訳」を重点的に取り上げるのは第1部ですが、第3部の各自発表も、午前中の話と無関係ではないはずです、たぶん。過去に翻訳フォーラムの話を聞いたくださったことがあればご存じのように、シンポジウムでお届けする話は、別々のように見えて、たいていはどこかが有機的につながっているからです。

そして、ゲストコーナーも注目です!

●「私たちの自主練」
勝田さよさんと高橋彩さんが登場。翻訳フォーラムのイベントや勉強会の常連といっていいお二人が、翻訳のために普段からやっているトレーニングについて話します。

●「英語校閲ってなに? ~入口の入口~」
国語辞典ナイトでおなじみの見坊行徳さんのコーナー。この本の著者でもあります。

ただし今回は、国語辞典の話ではなく、ご本業である英語校閲について話してくださいます。

●「英会話 まずは文法、まずは辞書」
英会話講師の武田三輪さんが、文法と辞書の大切さを語ります。英会話講師と書きましたが、三輪さんも実は辞書マニア!

dictionary.sanseido-publ.co.jp

翻訳者ではないからこそ、私たちが見失いがちな文法の話は必聴です。

さて、午後の部の帽子屋のコーナーは、題して「翻訳添削の舞台裏」。翻訳学校で訳文を「添削」するときとか、某定例トライアルを「採点」するとき、私が判断の根拠を求めてどんな資料をどんな過程で調べているかという、私の手の内をいろいろと披露します。

 

「翻訳フォーラム・シンポジウム」は、メインテーマがあるとはいえ、さまざまな分野の翻訳者(やそれ以外のゲストの方々)が多様な切り口で語る、いわば

幕の内弁当

のような一日です。翻訳経験の浅い方からベテランまで、あるいは翻訳学習中の人でも、きっといろいろと得るところがあるはずです。

お申し込み、お待ちしています!

*1:前のエントリーでも書きましたが、アーカイブ配信もあるとはいえ、できるだけリアルタイムでこれだけの長時間お付き合いくださることをおすすめします。