翻訳・英語・ことば

# 新しい訳書、『ChatGPTの頭の中』

本日7月19日、新しい訳書が出ました。 6月に創刊した「ハヤカワ新書」の一冊です。 ChatGPTの頭の中 (ハヤカワ新書 009) 作者:スティーヴン・ウルフラム,Stephen Wolfram 早川書房 Amazon ChatGPTの頭の中 (ハヤカワ新書) 作者:スティーヴン ウルフラ…

# Macmillanの辞書サイトが終了

1か月以上ぶりの新記事です。一昨日でようやく大きな山をひとつ超えました。 Macmillanの無料辞書サイトが、いつの間にかサービスを終了しています。現在は、以前のURLでアクセスしようとすると、Macmillan Educationのサイトにリダイレクトされて、こんなメ…

# EBWin4の「全ての項目」と「うんのさん」の用例

しまった……。5月は1回しか記事を書かなかった。 ということで、6月になってしまいましたが、気を取り直してEBWin4の機能と、「うんのさん」こと『ビジネス技術実用英語大辞典』の話をします。 今週、フェロー・アカデミーの上級クラスも授業が始まりました(…

# 今年のシンポジウムで私が伝えたいこと(つづき)

すでにお伝えしているとおり、翻訳フォーラム・シンポジウムの今年のテーマは「ことばと向き合おう」です。 まず、お知らせですが(翻訳フォーラムのサイトでは告知済み)、 録画アーカイブ配信の期間が伸びました。6/11まで、ほぼ1か月くらい何度でも「こと…

# 辞書引きの「効率」ということ

おかげさまで、3/24に出た『翻訳者のための超時短パソコンスキル大全』は、まずまず同業者の間で好評のようです。 1秒でも長く「頭」を使いたい 翻訳者のための超時短パソコンスキル大全 作者:高橋 聡 KADOKAWA Amazon 発売直後は、カテゴリー「翻訳」「通…

# 今年のシンポジウムで私が伝えたいこと(の一部)

前回の記事でお伝えしたように、「翻訳フォーラム・シンポジウム2023」は現在お申し込み受付中です。 「翻訳フォーラム・シンポジウム2023」― Peatix 翻訳フォーラムは不定期にセミナーなどを開催していますが、なかでも「シンポジウムは」1年に1回開催して…

# 翻訳フォーラム・シンポジウム2023

今年ももちろん開催します(オンライン)! 受付も始まりました。 「翻訳フォーラム・シンポジウム2023」― Peatix ご覧のように、今年のテーマは「ことばと向き合おう」です。 翻訳が「ことばと向き合う」営みですあることは、今さら言うまでもありません。 …

# KADOKAWAセミナー、第2弾の詳細

いくつか前の記事でご案内したこちらのセミナー、来週に迫ってきました。 passmarket.yahoo.co.jp 4月4日(火)の19:00からです。 すでに本も出ましたので、この本のどの辺を扱うかを、具体的に改めてご紹介します。 1秒でも長く「頭」を使いたい 翻訳者のた…

# 『翻訳者のための超時短パソコン』、出ました

PCスキル本、予定どおり昨日3月24日に出ました。 1秒でも長く「頭」を使いたい 翻訳者のための超時短パソコンスキル大全 作者:高橋 聡 KADOKAWA Amazon 書籍版と同時に、Kindle版も出ています(Kindle版のほうがちょっと安い^^)。 書籍版のほうは、おかげさ…

# 『翻訳者のための超時短パソコンスキル大全』、見本到着

何度かお伝えしてきた、翻訳者のためのPCスキル本、著者分の見本が届きました。 こんなにたくさん届くなんて聞いてなかったよ~! ってか、送りますって事前の連絡もなくて、まったくの不意打ちでした。

# 新しい訳書、『イーサリアム 若き天才が示す暗号資産の真実と未来』

タイトルがずいぶん長いのですが、新しい訳書が出ました。本日2/23発売です。 イーサリアム 若き天才が示す暗号資産の真実と未来 作者:ヴィタリック・ブテリン 日経BP Amazon 表紙(ではなく、帯です)に写っている若造若者が、原著者のヴィタリック・ブテリ…

# KADOKAWA主催のセミナー、第2弾

KADOKAWA主催の1月のセミナーでちらっと予告しましたが、第2弾の開催日程が決まりました。 passmarket.yahoo.co.jp 4月4日(火)の19:00からです。 今回は、翻訳作業のなかでも効率化に大きく影響する「検索と置換」に話を絞ります。これに関連する話として…

# 翻訳フォーラム・おうちでレッスン第4弾~訳文づくりと日本語の『読み・書き』

毎回いろいろなテーマでお送りしている、翻訳フォーラムのレッスンシリーズ。今回は、 訳文づくりと日本語の『読み・書き』~テンスとアスペクトを中心に~ というタイトルで、高橋さきのさんが訳文づくりの肝について解説します。 「ブチブチ訳」「キョロキ…

# 『翻訳者のための超時短パソコンスキル大全』、予約開始

昨年末にご案内していたKADOKAWA主催のセミナー、 baldhatter.hatenablog.com 無事に終了しました。最終的には100名近いお申し込みがあり、何ともありがたいことです。そして、昨日の最後にご案内したとおり、第2回も予定しています。詳細が決まったら、また…

# 業界実態調査に、ぜひご協力を

日本翻訳連盟(JTF)が、 2022年度「翻訳・通訳業界の実態調査アンケート」 を実施しています。 www.jtf.jp 回答期限は1/27(金)です。会員・非会員を問わず回答できますし、回答者には全員、調査結果が届きます(購入するとかなりお高い資料です)。 この…

# 過剰な使役表現(せる・させる)について

今回の記事は、アメリア定例トライアル「IT・テクニカル」と連動した内容です。が、もちろん、それとは無関係にでも、お読みいただけるはずです。 2022年10月号で出題、2023年1月号に解説が掲載されている課題(メタバースに関する文章)の答案で、気になる…

# KADOKAWA主催のセミナーに出ます

暮れも押しつまったこんな時期ですが、新年早々のイベントの告知です。来年1月27日(金)に、こんなセミナーを開催します。 passmarket.yahoo.co.jp いつものホームグラウンドであるJTF(日本翻訳者協会)でも翻訳フォーラムでもなく、なぜかKADOKAWAさんの…

# 物書堂アプリに「全文検索」がない話

あちこちで物書堂の辞書アプリをおすすめしている私、ひとつお詫びしなければいけないことがあります。それは、 物書堂アプリには全文検索の機能がない という事実をちゃんとお伝えしていなかったことです。 もっと早く気づくべきでしたが、以下のような経緯…

# 31回翻訳祭、無事修了

9/30「翻訳の日」に開催した基調講演を皮切りに、10/4~18の2週間にわたってオンラインでお送りした今年のJTF翻訳祭も、ひとまず無事に終了しました。ご登壇くださった皆さん、ご視聴いただいた皆さん、多方面にわたりご協力をたまわり、ありがとうございま…

# Wiktionary について

ふとしたきっかけで旧ブログと新ブログを改めて検索してみたのですが、なんと、Wiktionary についてちゃんとした記事がなかったことに、今さらながら気づきました。 en.wiktionary.org EPWINGデータなどを紹介するとき、何度か言及はしていたのですが……。と…

# Oxford オンライン辞書の有料化について

告知期間はあまり長くなかった気がするのですが、Oxford Lexico サイトに、ちょっと前からこんな予告が出ていました。 LEXICOというのは、OxfordLanguagesのサイト(https://languages.oup.com/)から無料で使えたOxford系の一般英英サイトでした。電子辞書…

# 世間ずれ、または変わりゆく日本語

世間ずれ という言葉が思わぬ意味で使われる現場に実際に遭遇した。発言者は、わが長男。先日たまたま帰ってきて雑談しているとき、「世間の常識とずれている」という意味で口にしたのだった。

# LogoVistaのインターフェース移行について

しばらく前に、LogoVista辞典ブラウザー(閲覧ソフトのこと)がリニューアルしました。 ※画像をクリックすると新しいインターフェースの解説ページに飛びます。 ただし、このインターフェースはまだまだ開発途上で(詳しくは後述)、そのことはLogoVistaさん…

# 有料オンライン辞書あれこれ雑感

今どきの言い方だと「サブスク辞書」になるのかな。年間などの単位で契約するオンライン辞書サービスのいろいろについて、今回は詳しい紹介ではなく、ただのメモ程度に雑感を書いてみました。 Oxford English Dictionarywww.oed.com いわゆるOEDのオンライン…

# みだりに収録す

子どもの頃「みだりに」という言葉を初めて耳にしたとき、「右や左に」を縮めた言葉だと思ったのは、私だけではないと思う。それはともかく―― 今野真二先生の『振仮名の歴史』を読んでいたら、この「みだりに」がおもしろい文脈で出てきた。 振仮名の歴史 (…

# タイムライン上の「左/右」と「前方/後方」

同業者が、 Facebookで「セキュリティを左にシフト」という言い方を話題にしていました。英語では shift left security、shift left DevOps などのように使われています。 「左にシフト」というと、IT のコンテキストでまっ先に思いつくのはビットの操作です…

# "インフォ" のないインフォグラフィック

SDL Trados Studio 2022がリリースされるようです。 www.trados.com 現行バージョンが2021なので、「えっ、もう?」という気分ですが、これまでの製品名の変遷をあらためて確かめたら、 SDL Trados Studio 2009 → 2011 → 2014 → 2015 → 2017 → 2019 → 2021 …

# 翻訳フォーラム・シンポジウム、受付始まりました!

開催については、ほぼ1か月前にご案内していましたが、 baldhatter.hatenablog.com 申し込みサイトができあがりました。 「翻訳フォーラム・シンポジウム2022~『翻訳者の頭ん中』ふたたび~」 正式なプログラムも決定しました。上記の申し込みサイトにも書…

# 速報―翻訳フォーラム・シンポジウム2022開催決定!

今年も、翻訳フォーラム恒例の「シンポジウム」開催が決まりました。オンライン開催としては、昨年に続き二度目となります。 6月26日(日) です。時間帯は確定していませんが(たぶん午前中から夕方まで)、まずはこちらの日程をお伝えします。そして、タイ…

# MW Learner's が Britannica に

フェロー・アカデミーで定期的に配信している辞書セミナーには、「おひとり1回だけ講師に質問できる」という受講者特典があったりします。 今回、そんな質問をいただいて私も初めて知ったのですが、Merriam-Webster の学習版である Merriam-Webster Learner'…