# MW Learner's が Britannica に

フェロー・アカデミーで定期的に配信している辞書セミナーには、「おひとり1回だけ講師に質問できる」という受講者特典があったりします。

今回、そんな質問をいただいて私も初めて知ったのですが、Merriam-Webster の学習版である

Merriam-Webster Learner's Dictionary

が、いつの間にか親会社である Britannica のブランドに変わっていました。

今までのサイト https://learnersdictionary.com/ にアクセスすると、以下のサイト

www.britannica.com

にリダイレクトされます。使い勝手や情報量は、今までと変わっていないようです。

今までの Learner's Dictionary をブックマークしたり EBWin4 に登録したりしていた方は、設定してある URL を更新しておきましょう。

同じ Merriam-Webster の系列でも、ほかの辞書

The Unabridged Dictionary by Merriam-Webster

(有料の大辞典)

Dictionary by Merriam-Webster: America's most-trusted online dictionary

(無料のメインサイト) 

は変わっていません。この2つも、親会社 Britannica の系列であることは変わらないはずですが、なんで Learner's だけ Britannica に変わったんでしょうね。大人の事情かなあ。

 

なお、Merriam-Webster という名称については、日本翻訳連盟が発行している「JTFジャーナル」の連載記事で書いたことがあります。興味がある方はご覧ください。

webjournal.jtf.jp

こちらのバックナンバーサイトから、2016年5月号(No.283号)です。ちなみに、この号から10回の連載で、以下のとおり、いろいろな辞書を取り上げています。

  1. Webster辞典のなぞ
  2. ホーンビー博士のOALD
  3. Longmanを使い倒そう
  4. COBUILD~コーパスから生まれた学習英英
  5. 日本語と英語の“大辞典”
  6. リーダーズの系譜
  7. 英和大辞典のご三家
  8. 翻訳者におすすめの学習英和辞典
  9. 類語辞典を使おう
  10. 個性的な辞書たち

この連載で書いたようにいろいろな紆余曲折を経たのち、1964年に Britannica の子会社になったということです。大辞典の最終版である、

Webster's Third New International Dictionary

が出たのが1961年(私と同い年^^)ですから、その後わずか3年後だったんですね。