# 三省堂本店 - 二度目の建て替え

いったん、しおりを挟みます。

ということで、三省堂書店の本店が建て替え工事に入る。今日、閉店ぎりぎりの姿を見にいってきた。

中高生の頃(1970年代)には、ここに建っていた旧本店によく通った。特設サイトの写真にもある、三階建ての建物だった。

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なかなか古風で風情のある建物だったが、それだけではなく、記憶のなかの店内はなんとなくうす暗い。

その旧本店にも、最初はたぶん英語の恩師が連れていってくれたんだ思う。

旧本店でよく覚えているのは、ばんばひろふみのエッセイ本サイン会。当時、谷村新司とばんばひろふみが文化放送「セイヤング」のバーソナリティを務めてて、毎週聞いていたから、たぶんその延長線だろう。

今の建物になったのは1981年で、私が大学2年のときだった。大学からは西巣鴨の駅が近かったので、三田線でよく通った。

その頃の本店では、故・天本英世がロルカの詩を朗読するのを聞けたのが幸運だった。

それから、2017年に飯間浩明さんに直接お会いして、翻訳祭への登壇をお願いしたのも、本店の特設会場だった。

まさか、生きているうちに二度目の建て替えに遭遇するとは思ってもいなかったなぁ。