# 物書堂さん、春のセール実施中

もうすでに始まっていますが、今年も物書堂さんが春のセールを実施しています。 www.monokakido.jp 『ランダムハウス英和大辞典 第2版』が 3,920円『ウィズダム英和・和英辞典(第4版/第3版』が 2,080円 などなど、かなりお手頃な価格になっているので、こ…

# 速報―翻訳フォーラム・シンポジウム2022開催決定!

今年も、翻訳フォーラム恒例の「シンポジウム」開催が決まりました。オンライン開催としては、昨年に続き二度目となります。 6月26日(日) です。時間帯は確定していませんが(たぶん午前中から夕方まで)、まずはこちらの日程をお伝えします。そして、タイ…

# MW Learner's が Britannica に

フェロー・アカデミーで定期的に配信している辞書セミナーには、「おひとり1回だけ講師に質問できる」という受講者特典があったりします。 今回、そんな質問をいただいて私も初めて知ったのですが、Merriam-Webster の学習版である Merriam-Webster Learner'…

# 人名の発音なら、書籍もまだまだ使える!

人名の発音=カタカナ表記 については、書籍の辞書もまだまだ活躍するとあらためて実感しています。 一般的ではない人名とか、詳しくない言語圏の人名の発音、というかカタカナ表記については、よく質問もいただくのですが、私自身100%確実といえる方法はもち…

# WordNet、もうひとつ事例を

前エントリでおおむねの見方は説明しましたが、もう少しWordNetの威力が分かる事例を挙げてみます。 お題は、マーケティング系のお悩み単語ナンバーワン、insight です。 語義が 4 つもあります。おそらく、どの辞書より細かい(OEDを除く)。

# WordNet の見方、使い方

「翻訳フォーラム辞書デー」のフォロー記事、続いては WordNet に関する補足です。だいたいのことは旧ブログのこちらの記事に書いてありますが、整理と情報更新の意味で、新たな記事を書くことにします。 ●WordNetの本家はこちら。WordNet | A Lexical Datab…

# 日外アソシエーツの販売ページ

前エントリ「# 今からでもそろうEPWING辞書」にコメントをいただきました。 日外アソシエーツの公式サイトにまだEPWING辞書を販売している(であろう)ページがあります。https://www.nichigai.co.jp/cdeb/bun04.htmlただわたしはここからは購入したことはな…

# 今からでもそろうEPWING辞書

1/29に開催された「翻訳フォーラム式辞書デー」のフォロー記事をぼつぼつ書いていこうと思います。 まずは、今からでもそろうEPWING*1辞書データの話です。 ここでご紹介するデータを、辞書ソフト「EBWin4」に登録すれば、十分とはいえないものの、一定の辞…

# 増殖するWikipedia機械翻訳サイト

本日、告知していたイベント「翻訳フォーラム式辞書デー」が終了しました。 ご参加くださった皆さん、ありがとうございます。 今回初めての試みとして、事後のアーカイブ配信もあります。参加者にはすでに情報が届いていると思います。復習などにご活用くだ…

# 三上

「みかみ」ではない。象の鼻が長い話も関係ない。「さんじょう」と読む。 ただし、普通には変換候補に出てこないかもしれない。ウチの環境では変換できたが、それはATOKに精選日国が入っているからだろう。 きっかけは、私のこのツイート。 お風呂から上がっ…

# 「手首」、学研の国語辞典、辞書デー

痛ましいニュースなのでいささか気は引けるのですが、言葉の問題に限定ということで引用をご容赦ください。 nordot.app この「手首」という言葉の使い方にふと疑問が湧きました。 そこからいろいろと国語辞典を調べまくり、Twitterでも助言をいただいたとい…

#『ジーニアス英和大辞典』も物書堂アプリが最新

昨日から今日にかけて、物書堂版『研究社 新和英大辞典 第5版』の物書堂アプリ版から気づいたことを書きましたが、同じ物書堂から昨年末にリリースされた『ジーニアス英和大辞典』(G大)も、どうやら最新らしいことが分かりました。www.monokakido.jp こち…

#『研究社新和英大辞典 第5版』、補足情報

昨日書いた『研究社新和英大辞典 第5版』の話、さっそく関山先生から情報をいただきましたので、追記しておきます。

#『研究社新和英大辞典 第5版』、収録データの謎

昨年の12/18に書いたように、baldhatter.hatenablog.com 昨年末には物書堂アプリの新タイトルが相次いで発売されました。そのうちの目玉のひとつが、今回のタイトルにもある『研究社新和英大辞典 第5版』です。www.monokakido.jp 私も先ほどダウンロードし、…

# 謹賀新年 - 2022年

新年あけましておめでとうございます。 昨年の秋以降、COVID-19もだいぶ落ち着いてきて、年末には2度、久しぶりに同業者どうしで飲み会(といっても小規模)がありました。が、年末あたりからにわかに雲行きが怪しくなってきています。ここからはまた要注意…

# 長男の保育園時代

昨日から読んでる本。 いつもの言葉を哲学する (朝日新書) 作者:古田 徹也 朝日新聞出版 Amazon タイトルだけ見ると川添愛さんの『ふだん使いの言語学』と似ているが、方向性はだいぶ違う。 詳細は書かないが、雑誌連載と書きおろしで構成されてるので、テー…

# ネットの情報がいよいよダメになってきた

Windows iOSエミュレータ というキーワードでネット検索してみた。理由は、前エントリの最後に書いたとおり。ところが、何らかの情報が得られる以前に、はたと考え込んでしまった。 ネットで、自分が必要とする正しい情報を得るのは、本当に難しくなってきた…

# 翻訳者の辞書環境は物書堂の時代か

物書堂の辞書ラインアップが、これ以上ないというくらい充実してきた。現時点でも、ひとつの辞書プラットフォームとしての充実ぶりは、他社サービスを圧倒的にリードしており、翻訳者として辞書環境を考えるときにも、最有力候補と言えるだろう。 まず、つい…

# 呆れたスタイルガイド

ローカライゼーション業界に20年以上も関わっていて、その間にいろいろなスタイルガイド(翻訳仕様書)を見てきた。 見やすいの、見にくいの。整然としてるもの、混沌としてるもの。合理的なもの、イミフのもの、本当に千差万別。いろいろ見てきたと思う。 …

# 翻訳フォーラム式辞書デー、開催

翻訳フォーラムでは今までも、春の「翻訳シンポジウム」のプログラムとして、また単発講座「レッスンシリーズ」として、辞書に関するセミナーを何度か実施してきました。 今回は、「翻訳フォーラム式辞書デー」と称して、丸4時間どどーんっと辞書のお話をお…

# ジャパンナレッジで凡例を見る

辞書の序文(前書き、はしがき……)と凡例といえば、紙の辞書なら必ず巻頭にあって、まさに辞書の顔とも言うべき存在でした。それが、電子化されてからはすっかり目立たない存在に、それどころか場合によっては存在すら消されてしまうような扱いになっていま…

# Vox Populi

いつの間にかもう師走ですね。しわっす!*1 さて、「朝日新聞の英語版なら、天声人語が無料で読める」とFacebookで書いている方がいらっしゃったので、さっそく見にいってみました。 www.asahi.com タイトルの冒頭に VOX POPULI と付いています。ためしに、…

# スタイルガイドはテンプレートで整理

たまには、翻訳作業に関わることも書きましょうか^^; 産業翻訳のなかでも、スタイルガイド(=翻訳時の表記スタイルを指定するルール集)の分量や細かさは、分野やお客さんによって大きく違います。 先ほど、Twitterで「100ページ超のスタイルガイド」に頭を…

#『研究社 日本語コロケーション辞典』

日本語のコロケーション辞典といえば、同業者の間では『てにをは辞典』がおなじみです。ご存じのとおり、書籍のみの貴重な存在。 てにをは辞典 三省堂 Amazon 電子的に使えるコロケーション辞典となると本当にレアで、私の知る限りでは、LogoVistaの『研究社…

# 翻訳者ディレクトリさんのイベント

ちょっと珍しいことに、翻訳者ディレクトリさん主催のイベントで辞書について話します。 時間はあまり長くないのですが、ふだんとは違う趣向です。30分間、私が辞書について入門的な内容を話したあと、翻訳者の久志本克己さんと30分間対談するという会です。…

# 進取のキショウ ― 記者ハンドブック編

前の記事に追加するつもりでしたが、記事を改めました。 私の手元には、最新版である『記者ハンドブック 第13版』のほか、第7版から第12版までの記者ハンがあります。 記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集 作者:一般社団法人共同通信社 共同通信社 Amazon…

# 進取のキショウ

先日、鬼の首を取ったようにこうツイートしてしまった。 新明国、第七版と、第八版でも直っていない誤字見つけた~。進取「―の気象に富む」 — 高橋聡/禿頭帽子屋@日本翻訳連盟40周年 (@baldhatter) 2021年10月26日 つまり自分の語彙としては「進取の気性」だ…

# ひとつ前の記事について

先ほどの記事、 baldhatter.hatenablog.com これ、実は大前提がちょっと疑問だったりする。 こういう方針を立てられたのは、それぞれの辞書の特長と翻訳者にとっての有用度を、私がたまたま、おおむね把握できているからだ。もし、辞書についてもっと何も知…

# もし今、自分が辞書を持っていなかったら

私ら、一定年齢以上の現役翻訳者は、だいたい手元に辞書環境がそろっている。今から振り返ると、たいへん恵まれていると言えるだろう。 もし、自分がまだ辞書をひとつも持っていなかっとしたら? まあ、翻訳の世界に入ろうという以上、そういう仮定はあまり…

# DONGRIのインターフェースが新しく

EAST EDUCATIONが運営しているオンライン辞書サービスサイト「DONGRI」。旧ブログで一度紹介したっきりでした。 baldhatter.txt-nifty.com baldhatter.txt-nifty.com 詳しくは上にリンクした旧記事をご覧いただきたいのですが、かいつまんで言うと、以下のよ…