昨日書いた『研究社新和英大辞典 第5版』の話、さっそく関山先生から情報をいただきましたので、追記しておきます。
1. 増補にあたる書籍があった
まず関山先生からいただいたのが、
冊子版が刊行された後(2007年ぐらいだったと思います)に,KODに載せるための増補データを中心にまとめた新和英大辞典プラスが刊行されました。
という情報。同じ研究社の「リーダーズプラス」は有名ですが、新和英にも「プラス」があったんですね。不覚にも、存在を知りませんでした。これですね。さっそくポチりました。
2. 電子辞書端末にも違いがある
次に、電子辞書端末についても情報をいただきました。
セイコーの電子辞書でその頃発売された機種以降(フルVGAの TFTえきしょうになっているもの)に新和英大の搭載された機種は「電子増補版」として,「プラス」の内容が入っています。
そして、
カシオの電子辞書の新和英大には「プラス」の内容は含まれていません。
ということ。はい。カシオの端末は少し古めのしか持っていませんが、たしかに増補の内容は見つかりません。
ということで情報をほぼ確定できたので、時系列的に改めてまとめてみます。
- 書籍版『研究社新和英大 第5版』発行(2003年)
:見出し語+複合語=23万語、用例25万 - KOD(研究社オンラインディクショナリー)サービス開始
- EPWING版/LogoVista版リリース(2004、2005年)
:見出し語・複合語約 2000 を追加 - 書籍版『研究社新和英大プラス』発行(2007年)
:KODから新語・追加用例約 35,000 項目を追加 - 電子増補版リリース(2007年)
:4と同内容
:この頃からSII製品には増補版を収録。カシオ製品は増補なし - 物書堂版リリース(2021年)
:見出し語・複合語約87,000、用例約7000を追加、第5版本体に加筆・修正も
以上、とてもすっきりしました。いつもながら、関山先生、ありがとうございます!