# 三振法務博士の補足と余談

5月に書いたこの記事、

baldhatter.hatenablog.com

にコメントをいただきました。詳細な紹介は控えますが、私とカミさんの知人で、こちら方面の専門家です。わたしが「昭和な匂いがぷんぷんする俗語」と書いたのに対して、そんなに古い話ではないと教えてくださいました。

それで少し調べたら、ジャパンナレッジのなかでも少しわかったことがあるので、補足記事を書いておきます。

前回は、「○○博士」という後方一致で検索した結果、『デジタル大辞泉』に

三振法務博士

というおもしろい言い方があるのを発見したという経緯でした。

その「三振法務博士」を『デジタル大辞泉』であらためて引くと、空見出しになっていて、

→ 三振博士

へ誘導されます。その三振博士にこうありました。

俗に、司法試験(新司法試験)に3回不合格となり、受験資格を失った法科大学院修了者のこと。法曹にはなれないものの、法務博士号を持つことからいう。三振法務博士。
[補説]平成26年(2014)年まで、新司法試験の受験資格が法科大学院修了後、5年以内に3回のみしか認められていなかったことによる称。3回とも不合格だった場合、司法試験予備試験に合格するか、法科大学院に入りなおして修了すれば、受験資格を再び得られる。

前回はわたしもここまでは調べなかったので「昭和な匂い」と書いてしまったわけですが、ちゃんとその誤りを正してくださる知り合いがいたということ。いつもながら、ブログを書いていて楽しいひと幕でした。

ところで、紙の辞書を使うメリットとして「セレンディピティ」ということがよく言われます。紙でなく電子媒体でも、前後の項目を載せてくれれば、このセレンディピティ効果を限定的ながら得られるはずです。ありがたいことに、ジャパンナレッジ収録の『日本国語大辞典』と『デジタル大辞泉』には、「前後項目」というセクションがあって、この機能をはたしています。

たとえば、上で書いた「三振法務博士」を引くと

こうなります。このなかで、がぜん目を引くのは、やはり

斬人斬馬剣

でしょう。『るろうに剣心』に「斬馬刀」という武器が出てきます。あれと関係があるのか! と思いましたが、

伊藤大輔監督による映画の題名。昭和4年(1929)公開。白黒無声の剣戟(けんげき)もので、日本における傾向映画の先駆的作品とされる。出演、月形龍之介、天野刃一ほか。

なんと、無声映画時代の作品でした。月形龍之介がまだ若いころですね。そして、この記述ではさらに

傾向映画

という単語が目に飛び込んできます。うわっ。久しぶりに見たわ~!