昨日(2/11)は、ほぼ40年ぶりの『ストップ・メイキング・センス』
と、ドリパスで上映が成立した『グリッドマンユニバース』を観られて、とてもいい日でした^^
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「名前の間違いはメジャーな方へ」(p.196~)より
皆さんは名前を間違えられたことがありますか?
知っている方は知っていると思いますが、私の本名はラストネームがごくありふれた
高橋
で、ファーストネームも、これまたよくある「あきら」です。ただし、漢字は
聡
と書くので、これはかなりレアのようです。私が知ってる範囲では、俳優・歌手の寺尾聰さん(歳をとると、やっぱりお父さんに似てきましたね)くらいで、しかもこちらは旧字体の
聰
です。これ以外には、今まで直接は誰ひとりお目にかかったことがありません(検索すると、それなりにいるみたいなのですが)。
当然、初対面の方には十中八九「さとし」と読まれます。
自宅にいる頃は、私に宛てたセールス電話がかかってきて「たかはしさとしさんはいらっしゃいますか?」と言われると、家族が「そんな名前の者はおりません」と言って電話を切ってました。迷惑電話の撃退には便利です。
その経験があったので、ウチの子どもらにも、ちょっと読みにくい名前を付けました。本人たちが、それをありがたがってるかどうかは分かりませんけど^^
過去60数年でひとりだけ、最初から「もしかして、あきら?」と読んでくれた方がいました。小学校高学年のときの音楽の教師で、なんでも漢文が趣味だったんだそうです。
大人になってからは、名刺交換をするたびに「あきら、と読みます」と説明するようになりましたが、これが初対面のときには良いフックになってくれました。
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「1カ所「壇ふみ」 誤植はつらいよ」(p.205~)より
あるいは梵語を音訳した施主の意味で使う「檀家」あたりは目になじむところか。
あれ、「檀家」って、そういう意味でしたっけ? まあ、もちろん「施主」にもなるんだろうけど、檀家っていったら、
その寺に墓地を持ち、葬式・法事のすべてを依頼すると共に、寺の財政を助ける家。【新明国八】
そうそう、そういう意味のほうが普通じゃないかしら。もっとも、新明国八はこれが①の語釈で、②の語釈に「施主」とあるんだけど……
ジャパンナレッジで日国を見たら、語誌にこう書いてありました。
(1)室町中頃まで施主、檀家の意では、まず「檀越(だにおち・だんおち・だんおつ)」続いて「檀那」が一般的であった。
(2)これらの語は、元来仏教の支援者一般を意味したが、時代が下るにつれて寺院と信徒の関係が固定化し、特定寺院(檀那寺)の支援者(檀那)のみをいうようになった。特に、江戸時代以降は特定の寺に帰属することが義務付けられ、これが家単位で行なわれた。しかし当時「檀那」は施しをする者の意味から、賃金を払う人間(主人)を指す一般的なことばになっており、仏教語としての本来の意味が空白化していた。それを埋めるべく登場したのが「檀家(だんか)」「檀方(だんかた)」である。
また、『日本大百科全書(ニッポニカ)』にはこうあります。
特定寺院に永続的に葬祭を依頼し、布施を行ってその寺院を護持する家。古代インド語ダーナパティーdānapati(寺僧を供養する施主という意味)の音写の檀那 ・檀越 (だんおつ) に語源をもつ。
※「だんおつ」を除き、ルビを省略<
つまり、語源的にはたしかに「施主」で合ってるんでしょうけど、現代の意味としてはちょっと通じにくいんではないでしょうか。
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「あなたのお名前どんな漢字?」(p.214~)より
日本漢字学会の会報誌『漢字之窓』で特集するためとして、「自分の名前を人にどのように説明するか」を尋ねられたのだ。
このネタがあったので、今回の記事はここまででひとまとめです。上で書いたように、私のファーストネームは「聡」なので、電話などで説明するときは、
「みみ、こうえんのこう、こころ」、または
「みみ、ハム、こころ」
と分解したうえで「普通は "さとし" と読む字です」と補足する。だいたいこれで分かってもらえます。が、ごくまれに、「こうえんのこう」または「ハム」に当たる部分を書き忘れる方がいて、そうなると、とても情けない字になってしまいます。
そんなファーストネームあるかい!
と返したくなりますw