# 2023年の振り返り

うーん、12月はそれほど忙しいわけではなかったはずなんですが、なんとなく記事を書けないまま、とうとう大晦日になってしまいました。ということで、大掃除の隙をみて、今年最後の記事を書いておきます。

この1年は、なんといっても個人的に出版ラッシュでした^^; たぶん、こんなことは一生に二度とないでしょう。

まず、昨年のうちに翻訳していたこれが2月に出ました。

たしかに、発想や視点はいろいろと天才的で、おもしろい内容も多いのですが、「そんなことあるかぁ……」と思いながら訳した部分もけっこうありました。それなりに売れて、初版すぐに重版もかかりました。NFTとかその周辺的な話題もありましたが、NFTはこの年末くらいにはもうオワコン扱いされてますね。動きが速い世界です。

続く3月には、何年かかけて書いていたこちらが出ました。

おかげさまで、こちらは同業者の間でだいぶ高く評価していただいているようです。しかも、発売に前後して、KADOKAWAさんが連動セミナーも主催してくださいました。索引がないのが大きな欠点で、これは個人的に電子版を作って配布しようと思っているのですが、なかなか作業が進んでいません。m(__)m

7月には、"ブーム"に乗って、こんなのも。

別の本を訳している途中に割り込みで依頼された一冊です。今年創刊したハヤカワ新書の一角として出せたのもちょっとうれしかったですし、原著者が著名であり、タイミングもよかったおかげで、ありがたいことにだいぶ売れているようです。レビューやTwitterを見ていると、分かりやすいという評価と分かりにくいという評価が割れています。途中までは分かりやすいのですが、だんだん話が難しくなるのは確かです。

この本に連動して、原著者へのインタビューも訳したのですが、こちらは『SFマガジン』12月号にも掲載していただきました。

まさか、『SFマガジン』に自分の名前が載る日が来ようとは^^

そして、10月にはこれが出ています。

なんと、ブルース・シュナイアー御大の著書です。私の訳書のなかではいちばんのビッグネーム、内容も一般向けで、おもしろいはずなのですが、残念ながらあまり話題になっていません。少し前に、読売新聞の書評では取り上げていただきました。

www.yomiuri.co.jp

タイトルに使う言葉は「ハッキング」ではなく「ハック」のほうがよかったのかなぁ……と後から思いました。翻訳もかなりがんばったつもりなのですが、原著のおもしろさが伝わっていないようであれば、それは私の未熟さゆえです。

 

というわけで、訳書3冊、著書1冊が刊行されるという1年でした。だからといって、収入が大幅に上がったということもないのですけど……

個人的には、3月と11月とで2回も大洗に行ったり、ミリしらで『THE FIRST SLAM DUNK』 を観てすっかりハマったり、それ以上に『グリッドマンユニバース』にどハマりしたり、ガルパンの最終章第4話がようやく公開されてシネマシティのマラソン上映にも久しぶりに出かけたりと、なかなか楽しい一年でした。

一方、日本翻訳連盟(JTF)では翻訳祭がリアルも含めたハイブリッドで開催されるなど、コロナ禍以前の生活もだいぶ戻ってきて、外で人に会ったり飲みにあったりする機会も増えつつあります。

ところがところが、秋に受けた健康診断で、糖尿病と診断されてしまうという始末……。長年の不摂生のツケだとは分かっていますが……。

そんなわけで、年が明けてもお酒は控えめにしよう、とユルく考えている大晦日なのでした。

皆さま、来年もよろしくお願いいたします。m(__)m