近日予定のイベントについての告知、その1です。
4/27(火)14:00~16:00https://www.jtf.jp/learn/seminar/124
日本翻訳連盟(JTF)は今年で創立40周年を迎えます。
そこで、秋に予定されている翻訳祭(オンライン開催)とは別に、40周年記念としてのイベントをいくつか開催することになりました。
その第1弾が、機械翻訳について考えるこちらのイベントです。
登壇は、東京大学の中澤敏明先生と私。
中澤先生は、昨年出た私の訳書
こちらで、機械翻訳の最新情報に関する解説を執筆してくださいました。また、2019年の翻訳祭でも、機械翻訳に関するセッションをひとつ担当してくださっています。
第1部「訳書を通じて個人翻訳者が考えた機械翻訳」
を私が担当し、
第2部「機械翻訳の現状と課題、可能性」
を中澤先生が担当したうえで、
第3部として、二人でパネルディスカッションを展開します。
機械翻訳に対するスタンスは、個人翻訳のなかでもさまざまです。私は、機械翻訳を全面的に否定する立場ではありませんが、手放しで積極的に導入するつもりもありません。その私からは、『機械翻訳:歴史・技術・産業』を訳しながら考えたことを中心に、個人翻訳者がこれから機械翻訳にどう向き合っていけばいいのか、その手がかり――「答え」は出ないでしょう――を少しでも多く示せればと考えています。
一方、中澤先生は、第2部のタイトルどおり、研究者として機械翻訳の現状と課題を誰よりもよくご存じです。私たち翻訳者にとっても貴重な知見を提供してくれるはずです。
これまでも、翻訳祭をはじめいろいろな場で機械翻訳に関するセッションはありましたが、研究者と個人翻訳者が一緒に登壇した前例はあまりなかったかと思います。
どうぞ、お楽しみに!
なお、このセッションにお申し込みいただくと、拙訳書『機械翻訳:歴史・技術・産業』を割引購入できます。