# JTF翻訳祭2024 ― プログラム紹介その8

プログラム紹介、その8をお届けします。ここからは、10/25(金)15:30~17:00、会場プログラム最後の時間帯に入ります。

・10/25(金)15:30~17:00
チャド・イアン・マレーンさん(吉本興業所属芸人、映像字幕翻訳家)
・「笑いを通じて言葉をつなぐ お笑い芸人が語る字幕翻訳秘話」

www.33jtffestival2024.com

JTF翻訳祭としては異例中の異例といっていいプログラムが実現しました。なんと、吉本興業の芸人さんが登壇します!

といっても、そこにはちゃんと理由があって、チャドさんは映像字幕の翻訳家でもいらっしゃいます。

言葉のニュアンスや文化的な違いを超えて、どうやって観客に響くメッセージを伝えるかについて具体的な事例を交えながら解説する。翻訳の仕事は単なる言葉の置き換えではなく、人々の心を動かすメッセージを届ける作業であることを再確認する機会となるだろう。

と講演概要にもあるとおり、「笑い」はきわめて文化的な現象です。日頃から、芸人さんとしてその「笑い」を伝え、一方では字幕翻訳の世界でことばと文化を伝えているというのですから、

ことばを伝える
情報、技術、文化、そして心を伝える

という今年の翻訳祭のテーマにぴったりの方をお呼びできたと思っています。

当日のご講演では、いったいどのくらい笑いの要素が入っているものか、私も詳細までは聞いていないので、こちらも今からとても楽しみなプログラムです。

ところで、チャドさんの字幕翻訳って、当然ですが日英方向なんですね。今までどんな作品の翻訳をなさっているのだろうと思って調べてみましたが、『翔んで埼玉』も担当したんだとか! あれは、埼玉県民の私から見ても名作ですよ! あれの英語字幕版って、見られるかなぁ……