# 「辞書の基礎」で話すこと

翻訳祭のオンデマンド配信は絶賛継続中です(明日11/12からは、金沢会場で開催したプログラムの配信も始まります)が、そろそろ、それ以外の話もしていかないと……ということで、まずはこちらから。

10/13の記事でもお伝えしましたが、約1か月後の12/8(日)「今さら聞けない辞書の基礎」セミナー Part1 を開催します。翻訳フォーラム「おうちでレクチャー」の第3弾です*1

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「基礎」なら要らないかな……とか、「基礎」といっても具体的なレベルが不明なので躊躇している……という方もいらっしゃりそうです。そこで、当日はこんなこともやりますという内容をチラ見せします。

●辞書についての用語

それほど特殊な専門用語があるわけではありませんが、辞書についての話を読む/聞くときに知っておくといい用語をピックアップして紹介します。Peatix のイベントページにも書いてあるとおり、ご参加くださった方には「辞書を活用するための用語集」という特典の形にして配布します。

●序文と凡例

自分の使っている辞書についてちゃんと知っておくためにも、序文(まえがき)と凡例は確認しておきたいもの。でも、書籍と違って媒体別にばらばらなので、それがどこにあるか実は探すのに苦労します。物書堂で、LogoVistaで、オンラインで、それぞれどこを見ればそういう情報が載っているのか、まとめて解説します。

●いつ辞書を引くのか

原文の読み取りが浅くなりがちな人、訳すときになかなか日本語がこなれない人――学習中の人が特に悩むポイントでしょう――、もしかすると、いちばん大切なのはここかもしれません。

●引いた項目の見方、記号の意味

ここをしっかり押さえておかないと、手持ちの辞書を100%使いこなせたことにはなりません。英和/和英、英英、国語それぞれについて説明します。たとえば以下の2枚のスクリーンショット、

それぞれ、赤枠で囲った記号は何を意味しているか、ご存じですか?

●何を読み取って翻訳に活かすのか

私たち翻訳者にとっていちばん大切なのはここです。逆にいうと、「ここまで読まないと翻訳には活かせない」というポイントであり、辞書を使いこなせていない人が見落としているポイントです。

 

Part 1 で、私からはこんな内容をお伝えするつもりです。「どんな辞書を使うか」という部分は、深井が担当します。

そして来年2月の Part 2 では、今回の内容をベースにして深井と私が実際に

辞書引きの現場

を生でお見せします。今までも、リアルタイムで辞書を引く様子をお見せしたことはありますが、二人でこれをやってみるというのは初の試みです。Part 2 単独でも楽しめますが、Part 1 の内容をしっかり押さえておいたほうが深く味わえると思います。

お申し込みはこちらから!

「辞書の揃え方・使い方 超基本編」(今さら聞けない辞書の基礎 Part1)

*1:コロナ禍に入ってからZoom配信しているのが「おうちでレクチャー」シリーズです。