久しぶりにTradosのことを。
といっても新しいネタではなく、今年の3月にも別の話のついでに書きました。
このときも書いたように、要するにTradosの「お節介機能」のひとつであり、役に立つことはあまりないのでオフにしましょう、という話です*1。
まず、こちらの画像をご覧ください。

(画像はクリックで拡大可。以下同)
完全一致はなく、TM参照ウィンドウ*2でファジーマッチの候補が表示されているところです。
翻訳対象の原文は Primary rendezvous zone。
TMにある1つめの既訳は Add rendezvous zone で、「ランデブーゾーンの追加」という対訳があります(そう、UI 翻訳の画面ですね)。
2つめの既訳は Enable rendezvous zone で、対応する対訳は「ランデブーゾーンの有効化」だったようです。
対訳欄に注目してください。1つめでは、「追加」が削除されて「プライマリ」という候補が示されており、2つめでは「有効化」が削除されて「プライマリ化」と候補が示されているところです。つまり、最終的には
ランデブーゾーンのプライマリ
ランデブーゾーンのプライマリ化
になるような対訳が提案されていることになります。もちろん、屁の役にも立ちません。英語の構造と日本語の構造を考えれば、こんな単純な入れ替えで済むわけがないからです。構造の近いヨーロッパ言語どうしなら使えるのかもしれませんが*3――
このお節介は、しばらく前に実装されたuplift Match Repairという機能の一環で、設定としてはここにあります。
[ホーム]→[プロジェクトの設定]→[言語ペア]→[すべての言語ペア]*4→[一致の修正]

この設定画面まで行ったら、赤字で囲んだオプションをどちらもオフにしてください。上の画面がデフォルトなので、実際に変更するのは[エディタ]のほうのオプションだけです。
これで、先ほどのTM画面がこう変わります。

まあ、何十回かに1回くらいは役に立つこともあるのですが、だからといってこの機能をオンにしておいて、うっかり変な候補のまま確定してしまったら、目も当てられません。
なお、この話は例の鈍器本で取り上げていなかったようです。
改訂の機会があればいいのですが……。
