# 「宗谷」を見てきた

この夏も行きたい展覧会はいろいろありますが、世間が夏休みに入る前に、急いでこれに行ってきました。

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こちらも楽しかったのですが、今回の記事は、ついでに見学してきた南極観測船「宗谷」の話です。なんでって、もちろんこれの影響。

かつて、ジョブズとウォズニアックふたりの"スティーブ"を描いた『スティーブズ』で大いに"漫画"を楽しませてくれたマンガ家ユニット「うめ」の最新作。SFと架空歴史をミックスして、今回も毎回ワクワクさせてくれます。

この作品で、主役のひとつともいえるのが「宗谷」なんでした。

船の科学館って、子どもが小さい頃はときどき行ってたんですが、建物の老朽化などの理由で、いつの間にか非公開になってたんですね。それでも、係留してある「宗谷」はまだ公開されていて、しかもなんと無料です。

無料ではありますが、入り口に募金箱があるので、しっかりお金入れてきました。

資料館のようになっている一室があり、そこでは5分×10本の記録映像を見ることができます。これが実によかった。60年以上前の映像なのに、リマスターしたということで絵も音も驚くほどクリア。上の年表もその部屋にあって、ここに出てくる「ボロチャエベツ」あたりからの宗谷の話が、『南緯六〇度線の約束』で重要なプロットのひとつになっています。

昨年の2月に見にいった横須賀の「三笠」もそうでしたが、いろいろな船室が見られるようになっています。

古いタイプライターがあったり……

缶ピースとか蠅たたきとか、「栄光丸」にあったみたいなギターがあったり……

この部屋には、おそらく宗谷が退役するときに船員が残したメッセージ(の再現)が貼ってあります。

タロジロ発見当時の新聞。保存状態がすごくいい。

あ、そうそう。タロとジロにはもう一匹、サブロという弟もいたんですよね。この名前も『南緯六〇度線の約束』には出てきます。

ガラス張りで機関室が見られるようにもなってます。

そして、あとはメカ、メカ、メカ!

現在は無料で公開されていますが、とはいえ維持管理と人件費の負担は大変なはずです。貴重な資料、ぜひ保全と公開を続けてほしいものです。

そのためにも、皆さんぜひ足を運んでみてください。海風も気持ちいい。

ちなみに、『南緯六十度線の約束』第1巻の表紙カバー折り返しには、

50年後には、日本は国家として
体をなしていない可能性すらある

という、作中のセリフが引用されています。

もちろん、これは架空歴史上の流れで出てくるセリフですが、今の実際の日本(とそれを取り巻く世界の状況)を振り返ってみると、いろいろと考えさせられます。