翻訳祭プログラム紹介、その12です。この週末も連休なんですね。


校正・校閲の話も、JTFではあまり前例がありません。JTFセミナーには、久松紀子さんがご登壇くださったことがありますが、翻訳祭のプログラムとしては初めてだと思います(企画に10年近く関わっていますが、すいません、いろいろ忘れてます)。
ご登壇くださるのは、新潮社の元校閲部長である井上孝夫さん。新潮社さんが開催している「本の学校」で校閲の講座をご担当なさっているので、お聞きになった方もいらっしゃるかもしれません(私もだいぶ前に聴きにいきました)。

聞き役は、個人翻訳者の矢能千秋さんです。矢能さんは、2016年と2017年には翻訳祭の実行委員、それ以前にはJTFジャーナルの編集委員などを努めてくださり、JTFと縁の深い翻訳者です。実務では日英翻訳者ですが、最近は出版翻訳でのご活躍が中心になっています。
校正・校閲の講座は最近、特に出版翻訳を手がけている、または目指している翻訳者の間ではわりと人気があるのですが、産業翻訳畑だとあまりなじみがないものです。そこで、このプログラムでは「校正・校閲とは何か」という話から始まって、「翻訳校閲」の世界をご紹介します。
そして、実は井上さんは多言語の勉強が「ご趣味」だそうで、かなり多くの言語を広く浅くカバーなさっています。その「ご趣味」が本業である校正・校閲にどう役立っているのか、多言語を学ぶとはどういうことなのか、という話にまで広がっていきます。
これまで校正・校閲にあまり縁のなかった方にこそ、聴いていただきたいプログラムです。
ちなみに、「その日本語、ヨロシイですか?」というプログラムタイトルは、井上孝夫さんのご著書のタイトルをもじって、矢能さんが付けたものです^^;
10月末にこのプログラムの配信が始まるまでに、こちらを読んでおくのもいいかもしれません。あ、そうそう。ここに挙げた本は2冊は、イラストもすべて井上さんご自身がお描きになっています!

