10月に金沢で開催される「第33回TF翻訳祭2024」。今回から、そのプログラムを順次ご紹介していくことにします。
もちろん、お申し込みは絶賛受付中です。
まずは、10/24(木)に会場で実施される基調講演から。
基調講演には、今年1月、第170回芥川賞を受賞なさった九段理江さんをお招きしました。
講演のタイトルと概要を翻訳祭サイトから引用します。
「ことば」の力を信じて
ことばが時代とともに移り変わるのは自然な現象だ。それでも、コンピューターとインターネットが普及して以来、特にSNS時代になってから、日本人が使うことばはそれ以上に変わりつつあるようにも感じられる。無自覚に発せられることば。正しく理解されないことば。人を傷つけることば。そこに今度は、生成AIという新しい装置も加わった。そんな世界で、小説家が残すことばはどんな力をもちうるのか。人と人とはことばによるコミュニケーションを続けることができるのか。機械に翻弄されずにいられるのか。翻訳者や翻訳業界にも直結するこうしたテーマを通じて、私たちが使う「ことば」の力を改め問うてみたい。
この概要は、芥川賞受賞作『東京都同情塔』で描かれているいろいろなテーマに直結しています。
私もしばらく前に読みました。翻訳の話が直接出てくるわけではありませんが、現代社会の「ことば」をめぐって刺激的なキーワードとテーマが次々と出てきます。概要にも書かれているとおり、わたしたちが使う「ことば」の力がいろいろな意味で問われている現在、その著者から話をうかがえれば、翻訳者・通訳者のこれからの仕事と生き方について、貴重な指針になることは間違いありません。
なお、他のプログラムはすべて録画して、10/29(火)から配信されますが、基調講演だけは
会場のみ
の開催となります。ぜひ、金沢会場へ!
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ということで、ひとあし先に先週、実行委員長と一緒に現地を下見に行ってきました(実は、わたし金沢は初めてでした)!
金沢の駅を下りると、有名な「鼓門」が迎えてくれます。
そのすぐ横にあるバスターミナルからバスに乗って、3つ目のバス停で下りると会場エリアです*1。
こちらが、会場となる金沢市文化ホールです。交流パーティーの会場は、この反対側(写真の右側)にある金沢ニューグランドホテル。
金沢は、美味しいものがもいっぱいです*2!