# LogoVista辞書データについての重要な話

EPWING*1の辞書タイトルがほとんど出なくなった現在、1つのアプリケーションで複数の辞書をそろえられる環境としては唯一の存在となってしまったLogoVista辞書。

www.logovista.co.jp

LogoVista専用の辞書ソフトで使う規格のため「汎用」とは呼べませんが、2013年頃までに登場したデータ(≒リーダーズ第3版まで)であれば、汎用の辞書ソフトLogophileEBWin4でも使える――

8月のJITF2020「辞書の使いこなし2020」も含めて、これまではこのように説明してきました。そのたびに、こんな図もお見せしてきたので、まだ記憶に新しい人もいらっしゃるかと思います。

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ところが、 2013年頃以前に発売されていた製品でも、

  • 最近になって初めて購入した
  • 以前に購入していたが、PC買い換えなどの理由で「マイページ」からインストーラーを再度ダウンロードした

場合には、2013年頃以降に発売された製品と同様、LogoVista専用の辞書ソフトでしか使えない(=LogophileやEBWin4では使えない)ことが、正式に判明しました(問い合わせました)。

つまり、上の図は

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こうなってしまったということです。

いつ頃から仕様がこのようになったのか不明ですが、おそらく社内でロットを新しくするタイミングで順次切り替わっていったのではないかと想像します。

私の環境でも、すこし前にセットアップしたWindows 10では動いていました。が、最近になって新しいPCをセットアップすることになったので、そのとき試したところ、確かに再ダウンロードしたLogoVistaデータは使えなくなっていました。

Logophileの場合、下手をするとアプリケーション自体が起動しなくなります(設定関連のファイルをすべて削除すれば起動するようになる)。

EBWin4の場合、LogoVistaデータを使おうとすると何も言わずに異常終了します。

※この辺の症状は、環境によって違うことも予想されます。

 

最近のセミナーも含めて「LogoVistaデータもLogophileやEBWin4で使える」とお話ししてきたのは、以下の辞書データのことが念頭にありました。

  • 研究社 新英和大辞典 第6版
  • 研究社 四和英大辞典 第5版
  • 研究社 リーダーズ 第3版+リーダーズプラス
  • 研究社 新編英和活用大辞典
  • 大修館 ジーニアス英和大辞典
  • 大修館 ジーニアス英和辞典 第5版
  • メリアム・ウェブスター英英辞典*2
  • 旺文社 ロイヤル英文法
  • NEW齊藤和英大辞典
  • 大修館 明鏡国語辞典 第二版
  • 岩波 岩波国語辞典 第七版
  • 三省堂 新明解国語辞典 第七版

英語も国語も、必須の辞書ばかりです。つまり、これらの必須辞書も使えるうえにオンライン辞書も設定して使えるからEBWin4は便利、というつもりの推しだったのですが……この辺がのきなみ汎用の辞書ソフトで使えないとなると、

これからそろえる辞書環境はどうするか?

ということが、またかなり悩ましくなってしまいました。

その話は、次のエントリーで書きたいと思います。

*1:かつて一般的だった電子辞書の共通規格

*2:Merriam-Webster's Advanced Learner's に相当