本日は、みんな大好き^^; 文房具のお話です。
むかしは「付箋"紙"」という言い方もありました。今でも紙製の付箋"紙"は売ってますし、それはそれで使うわけですが(大量の答案とかゲラを扱うとき)、本を読みながら貼るときは、もっぱらプラスチック製のを使っています。
ところで、付箋を「ポストイット」とも呼びますが、これはご存じのように住友スリーエムの商標ですね。【コメント欄でご指摘いただきました。社名まちがい】
いきなり脱線しますが、こういう記事を書くときにも、旧ブログで紹介したばかりのこれが役に立っています。
ある名詞が商標かどうかはもちろんのこと、その言い換え方と、どこの会社の商標かまで載っています。
ポスト・イット |商|[スリーエム]→ 粘着メモ、付箋
あ、正しくは中黒ありでした^^;
閑話休題。その付箋で定番と言えばこのタイプでしょう。
そっくりに見えますが、左が住友スリーエムの製品、右は100均(ダイソー)のです。ロゴの有無で区別できます。
サイズも色の構成もまったく同じ(色味がやや違う気もします)。ですが、残念ながらダイソーのはときどき、表面に(前の1枚の)糊残りがあります。貼った後で、表面が少しベタベタすることがあって、手でこすると消えるのですが、うっかりしてそのままにするとページどうしがくっついちゃう危険があります。
ということで、このタイプは住友スリーエムの"正規品"を愛用しています。
一方、同じダイソーの商品でも、こちらは大丈夫。
細くて枚数も多いタイプです。これをどうやって使っているかという話も、旧ブログで1年くらい前に書きました。
そして、付箋といえば、私は早くこれを申し込まねば……。
意識して50枚貼るのって、意外とかかりました^^;
あ、これはいったい何をしているのかというと、これです。
l-world.shogakukan.co.jp
『プログレッシブ中学英和辞典』を使ってみましたが、
aborigine、aboriginal
John Bull
netiquette
とか収録されてるのを見つけるとなかなか楽しい。
Beatles[bi:tlz ビートゥルズ]|名| ⦅the Beatlesで⦆ビートルズ 1962年に英国で結成された4人組のロックグループです。1970年の解散まで数々のヒット曲を生み出し、世界の音楽・風俗に大きな影響を与えました。
こんなのも載るようになったのは、時代ですねぇ。あれ、でもこれ、冠詞の付け方は the ではなく The Beatles じゃないかなぁ。
付箋の話だったはずが、辞書の話になってしまいました。付箋の話に戻ります。
考えてみれば、付箋ってスゴいですよね。最初はしっかりくっ付いていて、でも1枚1枚がベタつくことはない。必要がなくなったら剥がせて糊が残ったりもしない。ほどよい粘着力です。接着剤の開発中に、偶然の産物として生まれたという説がありますが、実際、接着というのはなかなかおもしろい世界です。
特に傑作ということもない一冊ですが、ストーリーの背景として接着という技術のことがいろいろ出てきます。
それから、付箋というと必ず思い出すのが井上ひさしのエッセイ。どれに載ってたのか忘れましたが、「不審紙」の話が出てきます。ただし、こちらの読みは「ふしんがみ」。
書物の疑問の箇所や、写し取りたい箇所に、目印のためにかりに貼(は)っておく紅や青などの小紙片。現在でも、江戸後期から明治にかけての四書五経などにみかけることがある。紅紙の裏に薄い糊(のり)を塗り、乾いてから上部を残して3ミリ幅くらいに切り、五筋(すじ)くらいに畳んで上部を紙縒(こより)で綴(と)じ、薄板の小版をつけておくとよい、と『雅遊漫録』(大枝流芳著、1763刊)にある。ちぎって唾(つば)で貼れば便利で、解決後はがしやすいためであろう。「つけがみ」ともいい、附紙、紙簽、紙貼などの字をあてる。[木村八重子]
【出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)/コトバンク】
ということで、私の場合、付箋の消費量は読書のバロメーターです。