# Bigwigといえば……

昨日ご紹介した『英語辞書をフル活用する7つの鉄則』の5.2節「語彙学習にも「アハ体験」を利用」に、

big wheel (1) (米略式)=bigwig.

というジーニアス英和大からの引用があります。

Bigwigという単語で私がまっ先に連想したのは、この作品です。

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どうも日本ではあまり知られていない気もするのですが、高校生のとき、ちょうど『指輪物語』と同じころに読んだせいもあって、とても心に残った作品です。

そもそも、作品の存在自体を知った経緯から含めて記憶に残っています。

その昔、「ファントーシュ」という幻のアニメ雑誌がありました。

1975年創刊ということで、「アニメージュ」や「OUT」より数年早く刊行され、早々に姿を消した雑誌です。

その第1号だったか第2号だったかで、ラルフ・バクシのアニメ版『指輪物語』と、この『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』のアニメ版が特集されていました(記憶に間違いがなければ)。

特集記事のなかで手塚治虫がバクシの『指輪物語』を絶賛していて、私も封切りを待ってすぐに観にいきました。確かにロトスコープの技術はおもしろかったし、なかなかいい雰囲気のところもあるのですが、全体としては当時見てもアレレな出来でした。

手塚のアメリカ製アニメ・コンプレックスは根深いものよなぁ、と思ったものです。たぶん、公開も2週間くらいで終わっちゃったはず。

 バクシ版、DVDも出ていますね。

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タイトルに「ロード・オブ・ザ・リング」と付いてますが、これは2000年代の実写版(ピーター・ジャクソン監督)が出てから後付けされたもの。1978年公開時(日本公開は1979年)タイトルは『指輪物語』でした。

 ……と、話がそれました。『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』のほうは、日本公開がけっこう遅くて、私はもう大学に入っていました。こちらも、やはりほとんど話題にならなかったと記憶していますが、主題歌はアート・ガーファンクルで、とてもきれいなんですよ。

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アニメ版『ウォーターシップダウンのうさぎたち』は、尺も短くて、原作の良さにはとうてい及びませんでしたが、良心的な作りでした。

神宮輝夫さんの翻訳も良かったです……と思ったら、なんと、2006年にご本人による新訳も出てるんですね。

そのうち読み比べてみようっと。