# 翻訳フォーラム・シンポジウム、受付始まりました!

開催については、ほぼ1か月前にご案内していましたが、

baldhatter.hatenablog.com

申し込みサイトができあがりました。

「翻訳フォーラム・シンポジウム2022~『翻訳者の頭ん中』ふたたび~」

正式なプログラムも決定しました。上記の申し込みサイトにも書いてありますが、こちらにも掲載しておきます。

★プログラム(予定)

<第1部 翻訳と絵>
  「翻訳のいろいろな『絵』」(高橋聡)
  「『絵』を描くための情報」(高橋さきの)
  「寄って引いて絵を描く」(深井裕美子)
  「絵は意外にずれるもの」(井口耕二)
<第2部 ゲストコーナー>
  「勉強会ってどうやるの?タコの会の場合」(深井ゼミ「タコの会」の皆さん)
  「物書堂辞書クイックガイド ~Macで、iPadで、Windowsで!?~(見坊行徳さん)
  「翻訳学校卒業から映画の配給・字幕作成に至るまで」(二階堂峻さん・高橋彩さん)
<第3部 各自発表>
  「高橋太郎の文法と『絵』」(高橋さきの)
  「TM/MT を使う翻訳者の頭ん中」(高橋聡)
  「ビジネスとしての翻訳~顧客と良い関係を結ぶために」(深井裕美子)
  「実務と出版、なにが違うの?」(井口耕二)
<第4部 ディスカッション&QA>

午前10時から午後5時までと、この手のイベントにしては異常な異例の長丁場です。録画配信も予定しているので、細切れでもご視聴にはなれますが、

できればリアルタイムで、甘いものと飲み物を適宜とりながら、頭のじんじんする感じを一緒に味わっていただければ嬉しいです。

と申し込みサイトにも書いてあるとおり、リアルタイムで付き合いくださると、
翻訳どっぷりの丸一日
をお楽しみいたただけると思います^^;

 

# 物書堂の辞書について少し詳しく

昨日の記事で、物書堂さんの「新学期・新生活応援セール」をご紹介しました。

これまでも、各種セミナーで物書堂の辞書は取り上げてきましたが、考えてみたら、具体的にどうやって使うのか、どんなところがいいのか、まとめて説明したことはありませんでした。iOSアプリなので、
なんとなく直感的に使えるよね~
くらいに感じていたからですね、たぶん^^

それでも、ごく簡単な使い方ガイドがあるといいのかなと思って、物書堂の良さをお伝えする意味も込めて、「新学期・新生活応援」ブログ記事を書いてみました。

わりと長い記事になったので、目次も設定してみたぞ。

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# 物書堂さん、春のセール実施中

もうすでに始まっていますが、今年も物書堂さんが春のセールを実施しています。

www.monokakido.jp

『ランダムハウス英和大辞典 第2版』が 3,920円
『ウィズダム英和・和英辞典(第4版/第3版』が 2,080円

などなど、かなりお手頃な価格になっているので、これから辞書をそろえようという方は、検討してみるといいのではないでしょうか。

4/25(月)まで

です!

なお、今年1月に開催した「翻訳フォーラム・辞書デー」で、あるいはフェロー・アカデミーのクラスなどで「翻訳者必携辞書リスト」を配布しましたが、物書堂の価格にセール情報を反映して(その他、誤字なども若干修正して)更新版を作りました。

ご自由にダウンロードして、ご利用ください。

docs.google.com

 

# 速報―翻訳フォーラム・シンポジウム2022開催決定!

今年も、翻訳フォーラム恒例の「シンポジウム」開催が決まりました。オンライン開催としては、昨年に続き二度目となります。

6月26日(日)

です。時間帯は確定していませんが(たぶん午前中から夕方まで)、まずはこちらの日程をお伝えします。そして、タイトルテーマも決まりました。

翻訳者の頭ん中ふたたび

です。告知動画もできました。


www.youtube.com

なんで「ふたたび」? と思った方は、続きをどうぞ。

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# MW Learner's が Britannica に

フェロー・アカデミーで定期的に配信している辞書セミナーには、「おひとり1回だけ講師に質問できる」という受講者特典があったりします。

今回、そんな質問をいただいて私も初めて知ったのですが、Merriam-Webster の学習版である

Merriam-Webster Learner's Dictionary

が、いつの間にか親会社である Britannica のブランドに変わっていました。

今までのサイト https://learnersdictionary.com/ にアクセスすると、以下のサイト

www.britannica.com

にリダイレクトされます。使い勝手や情報量は、今までと変わっていないようです。

今までの Learner's Dictionary をブックマークしたり EBWin4 に登録したりしていた方は、設定してある URL を更新しておきましょう。

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# 人名の発音なら、書籍もまだまだ使える!

人名の発音=カタカナ表記

については、書籍の辞書もまだまだ活躍するとあらためて実感しています。

一般的ではない人名とか、詳しくない言語圏の人名の発音、というかカタカナ表記については、よく質問もいただくのですが、私自身100%確実といえる方法はもちろん持ち合わせていません。

ネット時代ですから、ある程度以上の知名度があればカタカナ表記が見つかることもある。そうでない場合は、動画検索すると、(運がよければ)その人の名前がインタビューやイベントで紹介されているのを聴き取ってカタカナ化できる――質問されると、だいたいそう答えてきました。

ところが、先日たまたま、ある方からこの本をいただいて(これを含めて辞書類を数点)、にわかに認識を改めているところです。

さすが、人名発音の専用というだけあって、かなり珍しい名前でも載っています。しかも、発音候補が多い場合には複数のカタカナ読みが載っていますし、参考資料での収録頻度を基準にして

*** すべてに収録されていたカナ表記
**   8割の資料に収録されていたカナ表記
*    6割の資料に収録されていたカナ表記

というマーキングもあります。2003年発行と、けっして新しくはないのですが、これなら今でも十分以上に役立ちます。実にありがたい本をいただきました。○○さん、この場を借りて、あらためてお礼を申し上げます!

なお、こちらは中古であれば今も入手できる模様。同じ日外アソシエーツから、同じタイトルの新版(2013年)も出ているので、買うならこっちをおすすめします。

旧版は原語の収録数が約9.2万、対応するカナ表記がのべ約13.6万。新版は、原語の収録数が約12.7万、カナ表記がのべ19.4万件なので、だいぶ増えています。

どちらも「辞典」ではなく「字典」ですね。なんか、その書名もいい。

 

そして、ほぼ前後して、今度は斎藤隆央さんがこんなツイートを。

言及されているのは、この本です。さっそくポチりました。

こちらは、カタカナ表記ではなく、発音記号で教えてくれます。カタカナは自分で考える必要がありますが、もちろんこれで十分。2009年上の「アルファベットで引く~」よりさらに古く1969年発行ですが*1、今でも入手できます。92,500件収録されています。

 

調べものはネットというのが当たり前の時代。しかもそのネットの信頼性が年々(いや日々)下がっている今、こういう書籍の良さを改めて知ることができたのは、本当にラッキーでした。

*1:発行年、間違えてました。FBでご指摘を受けて修正